5分も続かなかった。マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督の試合前会見だ。

イギリスメディアによると、ボクシングデーの26日に行われるストーク・シティ戦は、指揮官の今後を決める一戦となっている。後任はすでにジョゼ・モウリーニョ氏に決まったとも言われているところだ。マンUは3連敗中で、チャンピオンズリーグでもグループステージ敗退。サポーターの抗議もあり、ファン・ハール監督にとっては難しいクリスマスとなっている。

アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は「彼は30年前からサッカー界で仕事しており、素晴らしい質の仕事をしてきた。敬意を払うに値する」と、ファン・ハール監督を擁護している。そのヴェンゲル監督のコメントについて聞かれると、ファン・ハール監督は一方的に次のように述べ、会見室を去ってしまった。

「この会見室にいる君らメディアの中に、私に謝るべき人はいるか? 私はすでに解任されたという記事や、私の同僚がすでに私のポストに就く用意をしているという記事を読んだ。君らは、私の妻や子供たち、孫たち、友人たち、そしてサポーターがどう考えると思う? 多くの人からどうなっているんだと連絡があった。それで今、私にメディアと話す気があると思うか? それを強いるプレミアリーグのルールを守るためだけに、私はここにいる」

「スタッフと一緒にチームと話をして、今週は選手たちに自信を与えようとしてきた。クリスマスのランチをして、全員から自信やサポートを感じている。現状について記事が書かれるのは理解するよ。順位は良くない。だが、4週間前までは首位だったんだ。1カ月後にはまた首位かもしれない」

「マンUのようなビッグクラブでは避けられない話? そうは思わない。君らは事実を書くべきだからだ。私はアレックス・ファーガソン、デイビッド・ギル、エド・ウッドワードからサポートの電話をもらった。記事は事実ではないと言っている。私はストーク戦に集中し、選手たちに良い準備をさせることだけを考えている」

ファン・ハール監督は会見室を去る前に、メディアにクリスマスを祝うメッセージも送った。

「良いクリスマスを。そしてもう会わないなら、良いお年を。ワインとスイーツを楽しんでくれ」