木村拓哉(C)日刊ゲンダイ

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 木村拓哉(51)がラジオ番組で、17日に亡くなった西田敏行さん(享年76)に対して発した言葉が物議を醸している。

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 木村は、27日放送の「木村拓哉 Flow」(TOKYO FM)で共演経験もある西田さんについて、「本当にたくさんの笑顔をありがとうございました。虹の橋を渡った向こう側ではきっと好きな音楽を聴きながら、大好きなお酒だったりとかを楽しんでいただきたいなと思いますね」と追悼した。

■「ペットの死に際して使われる言葉」

 しかしこの「虹の橋を渡る」という表現が問題視されることに。通常、主にペットの死を表す際に婉曲表現として使われる用語で、X上では〈人間が亡くなった時に使う言葉ではありません。ましてや大先輩の恩人に向けて話すなどあり得ない〉などとあきれ声が上がっている。

「現代にゃん語の基礎知識2018」(自由国民社)などの著作があり、ペット専門誌にも携わるライターの鈴木美紀氏はこう話す。

「この表現が日本で広まったのは20年くらい前からだと思います。ストレートに“死ぬ”などというのではなく、ペットが亡くなって強いペットロスを感じている飼い主の心情によく合っているので広まったようです」

 背景には、「ペットは家族」という考え方が浸透してきたことで、我がコとの絆を大切にする思いや、死でさえ飼い主とペットを分かつことはできないという気持ちがあるのではないかと鈴木氏は言う。その語源についてはこう話す。

「元ネタは、スコットランドに住むエドナ・クライン=リーキーという女性が、60年以上前に亡くなった愛犬メイジャーのために書いた『虹の橋(Rainbow Bridge)』という散文詩といわれています。本来は“飼い主を残して死んだペットは、最期の時の痛みや苦しみは消え去り、気持ちよくて快適な虹の橋のふもとで飼い主を待っていて、飼い主の死後、一緒に虹の橋を渡って天国に行く”という内容ですが、それが転じて、ペットが死ぬことを“虹の橋を渡る”と表現するようになったようです。現在は、犬でも猫でもペット一般に使いますが、人間に使うことは聞いたことがありませんね」(鈴木氏)

 キムタクといえば、昨年、旧ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川前社長の性加害が問題視された際、自身のインスタグラムに、敬礼ポーズとともに、「show must go on!」と投稿し、大炎上したことは周知の通り。

 たしかに西田敏行さんには「虹をつかむ男」という出演作があるが発言の文脈的には関係ないはず。今回も気の利いた表現を使おうとカッコ付けたあまりにすってんころりん、自らの無教養を露呈してしまった。

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 木村拓哉の立ち位置に似ていると言えば良いだろうか。関連記事【もっと読む】目黒蓮“おバカキャラ封印”でますます上がる俳優業のハードル 「何をやってもキムタク」化の不安…では、「誰を演じても本人」「無知ゆえの珍発言」で知られる目黒蓮について伝えている。