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宝塚歌劇団の宙組に所属する女性が2023年9月に急死した問題を受け、11月14日に宝塚歌劇団が会見を行った。

調査ではいじめやパワハラは確認できなかったとしているものの、記者からの質問で4人がヒアリングを拒否していたことが明らかに。SNSには、調査結果の妥当性を疑問視する声が相次いでいる。

「宙組生62人って書いてあるんですけども、全生徒ではないと思われるんですけど」

この問題をめぐっては、遺族側が上級生からのいじめやパワハラがあったと主張していた。

14日に行われた会見では、宝塚歌劇団理事長の木場健之氏や理事・制作部長の井塲睦之氏らが登壇し、調査内容について報告した。

木場氏は「この度の宙組生の急逝につきましては謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様には大切なご家族を守れなかったことを心より深くおわびします」と頭を下げた。 ただ、いじめやハラスメントについては否定した。

同日宝塚歌劇団が公式サイトで公開した「調査報告書 概要版」では、調査の一環として「宙組所属劇団員(62名)、元劇団員(1名)、劇団役職員(理事長含む)7名、阪急電鉄株式会社役職員(4名)、故人ご遺族及び同代理人」にヒアリングを実施したとしていた。なお、診療所の記録部分など、一部の内容には黒塗りがされていた。

こうした報告について、記者から「宙組生62人って書いてあるんですけども、全生徒ではないと思われるんですけど。拒否された方もおられるということでよろしいでしょうか?」と質問が飛んだ。

木場理事長は「あのー、4名がヒアリングは辞退いたしました」と回答。理由について問われると、「理由についてはご容赦ください」とした。

4人がヒアリングを辞退したという状況から、SNSでは調査結果の妥当性を疑問視する声が相次いだ。

「関係者の拒否で調査が進んでない段階で『いじめは確認できなかった』との報告はありえない」
「ヒアリング拒否って、普通におかしいって事だよね。人1人亡くなっているのわかってんのかな」
「聞き取りを拒否できる時点で信憑性はあるのだろうか? 第三者委員会を立ち上げて下さい」

「加害者も被害者もおりません」

14日に行われた調査報告会見の内容を受け、10月8日に行われた、調査チーム発足を伝える渡辺裕企画室長の会見での態度にも改めて注目が集まっている。

このとき渡辺氏は、記者の質問に「まず否定させていただきたいのは、加害者・被害者という言葉。加害者も被害者もおりません」と笑みを浮かべて反論。一部の報道について、「非常に歪曲した表現で書かれてます」などと苦言を呈する場面もあった。

このとき、渡辺氏が笑みを浮かべたように見える場面もあったとして、その場面を切り取った画像がSNSで拡散。11月14日の会見後にも注目され、「何笑っとんねん胸糞悪いなと思った」「なんで笑顔がでるのか本当に腹が立つ」といった批判が寄せられていた。