エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

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MLB公式サイトエ軍番記者「ショウヘイがトレードされるとは思わない」

 エンゼルス大谷翔平投手の電撃トレード移籍はあるのか。2023年オフにFAを迎える大谷は“勝てるチーム”を求めながらも、毎年のようにチームは低迷。今季も地区4位と低迷し、ワイルドカード圏内から7ゲーム差と離されている。それでも、MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者は8月2日(日本時間3日)のトレード期限までに移籍する可能性について「1%ですね。1%以下かもしれない」と断言する。

「ショウヘイがトレードされるとは思わないよ。彼らがそうするとは思えない。特に、あと1年契約が残っている状況ではね。明らかにエンゼルスは契約を延長したいだろう」

 大谷の契約延長にはメッツ・シャーザーの史上最高年俸4333万ドル(約59億円)を超えるとも言われる巨額資金が必要だ。仮に4500万ドル(約60億円)だった場合、トラウト、レンドンとの年俸総額は1億2000万ドル(約162億円)。3人だけで総年俸規定額(320億円)の半分以上を占めることになる。

「クローザーのライセル・イグレシアスにも高額な年俸(今季1000万ドル、約13.6億円)を支払っている。オオタニと契約延長をすれば、総年俸規定額の大きな部分を占めることになる。だから厳しい。その分、チームには若くて安価な選手が必要となる。不自由で、困難なこともあるだろう」

 さらに若手選手が思うように育たず、マイナーはタレント不足が続く。契約年数が1年半残るトレード期限までに放出すれば、大量の若手有望株を手にすることができ、長年の課題解消にも近づく。だが、エンゼルスは大谷をトレードに出さないとボリンジャー記者は語る。

「マイク・トラウトやショウヘイ・オオタニなどをトレードに出すというようなクレイジーなことはしないと思う。あと、彼らは調子が良いわけではないので、バイヤーになるとは思えない。売るコマもあまりない。まあ、でもトレードに出すとしたらシンダーガードの可能性が高いと思う」

仮にトレード移籍なら4球団候補「ヤンキースは何としても手に入れようとするだろう」

 伝統的なチーム戦略もある。主力選手を放出して抜本的にチームを作り直すケースはメジャーでは多々あるが、「エンゼルスは違う」という。アート・モレノ球団オーナーの存在だ。

エンゼルスは過去に売り手になったことがないチームだ。アート・モレノはあまり売り手になることを好まない。チームの戦力を維持したいと思っている」

「ショウヘイとトラウトが同じチームでプレーすることを諦めてないと思う。来年7月にエンゼルスが不調なら、トレードはあり得るかもしれないが……。それでもショウヘイがトレードされるとは思わない。(トレードの可能性は)来年は5%かな。オーナーはショウヘイをトレードに出したくないはず。ファンもすごく怒るだろうしね」

 仮にトレードとなった場合には? ボリンジャー記者は第一候補にドジャースを挙げ、「ヤンキースも何としても手に入れようとするだろう」と指摘。他にもマリナーズに、前エンゼルスGMのビリー・エプラー氏がGMを務めるメッツを挙げた。「ショウヘイはビリーを知っているし、メッツは今季調子がいい。新しいオーナーのスティーブ・コーエンはアメリカでも有数の金持ち。彼ならオオタニのような選手にお金を出すことを恐れないだろう」。それでも、最後にこう締めくくった。

「やっぱりトレードの可能性はすごく低いだろうね。エンゼルスにとっては鍵となる選手だから。もちろんトレードに出せば、大きな見返りが望めるだろう。メジャーで彼のような選手は他にいないから。でも、僕の正直な意見は『今年も来年もトレードされないだろう』ということだ」(小谷真弥 / Masaya Kotani)