トイロボットが人についてくる? 拍手でしゃべる? 大人もハマるわずか3000円から始めるロボット生活

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ロボホンやペッパーなど、本格コミュニケーションロボットは、会話を通して情報を提供してくれたり、ユニークな動きで楽しませてくれたりする。

けれども、価格は数十万円からとなり、簡単には手が出ない。

もっと気軽にロボットと友だちになりたい!
そう思っているなら「トイロボット」を選んでみてはいかがだろうか。

「トイロボットは、所詮オモチャでしょ」
と侮っている人も多いかもしれない。

しかし、最近の「トイロボット」は、子どもだけではなく、大人でもコミュニケーションを楽しめるほどの成長を遂げているのだ。
それがわずか、3000円前後で手に入るのだ。

●センサー内蔵で、インタラクティブにコミュニケーションできるトイロボット
動くおもちゃといえば、
・スイッチをオンにすると動き出し、オフにするまで走り続ける
・リモートコントロールで人が思い通りに操作する
といったものだった。

けれどもトイロボットたち、センサーを内蔵し、人が操作するのではなく、
・人の動作に反応して動く
・周辺の情報を知覚しながら動く
こうしたことができる。
まるで自分で意思を持って動いているかのように感じてしまう自立した行動により、人はペットと同じようにトイロボットにも感情移入できるのだ。

従来、こうしたセンサーを内蔵したロボットは、知育玩具として扱われていた。
そのため、
・価格が数万円からなど高額
・デザインが可愛くない
といった製品が多かった。
しかし最近のトイロボットは、3000円前後と入手しやすく、デザインもカワイイといった、洗練されたロボットたちが、各社から登場し始めているのだ。

バンダイの子会社シー・シー・ピーは、
「シャベロイド まるお/かくぞー」(各2678円・税込)
「メイロイド すすむ」(3758円・税込)
の発売を開始した。

「シャベロイド まるお/かくぞー」は、拍手の音に反応してリアクションしてくれる。
・1回の拍手でしゃべる
・2回の拍手で動く
・3回の拍手で歌いながらダンスをする
人の声を録音したり、ロボット同士でおしゃべりしたりする機能などもある。

同じシリーズの「メイロイド すすむ」は、しゃべったり踊ったりするほかに、センサーを使って、人が描いた線の上をトレースしながら進むこともできる。
ロボットの動きやセンサーの働きについて、子どもが興味を持たせることで、学びのきっかけになる。大人にとっても、可愛い見た目や動きは楽しくいやされる。


写真は『メイロイド すすむ』。ラインをトレースしながら動いてくれる。


イーケイジャパンは、6足歩行ロボットの『フォロ』を発売した。
6脚をガシャガシャと動かしながら歩く姿が愛らしい組み立てロボットである。
115点のパーツを2〜3時間ほどで組み立てて作ることができる。
実売価格は3千円台。

「なかよしモード」を選ぶと、内蔵センサーで前方にあるものと一定の距離を保ちながらペットのように歩いてついてくるのだ。
たとえば、
手を前に見せて動かすと、まるでよくなついた子犬のように追いかけてくれる。
逆に手を近づけすぎると、後ずさりするといった可愛い仕草も見せる。


手を動かすと、それを追いかけるように『フォロ』が付いてくる。


このほかにも障害物をよけながら進む「たんけんモード」が用意されている。
空き箱や本などで作った迷路を自力で突破する。
まるでフォロが自分で考えながら歩いているように見えてくる。

センサーを搭載するトイロボットたちが見せる動作は、もちろん、あらかじめ決められたものだ。
しかしインタラクティブな動きは、まるで自分の意思をもって人に応答してくれているようにも見えてしまうから不思議だ。

ここで紹介したロボットたちは、いずれも「見た目」や「動き」が愛らしい。
大人でもペットと同じようなあ感覚で接することができるだろう。

トイロボットは、オモチャである。
しかし、それ以上の楽しみと癒やし、家族のような存在になりつつあるロボットなのだ。