父は元FC東京の10番。プレミアEAST9戦7発と覚醒中、“点が取れる”セントラルMF梶山蓮翔を突き動かすライバルの存在
6月20日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグEASTの第10節。FC東京U-18は昌平高と対戦し、攻撃陣が見事な活躍を見せて6−1で勝利を掴んだ。圧巻のゴールラッシュ。その中心にいたのが、梶山だった。
その後もチャンスに絡み続け、2−0で迎えた後半開始早々の46分にはペナルティエリア手前でこぼれ球に反応。シュートフェイントを入れ、相手DFをワンタッチで外して右足を一閃。ドライブ回転が掛かった一撃は綺麗な軌道を描き、ネットに吸い込まれた。3−0で迎えた55分にもアシストをマーク。70分過ぎからはポジションをボランチに下げ、役割のメインがゲームの組み立てとなったが、相手にとって常に怖い存在であり続けた。
昌平戦の2発で今季はプレミアリーグで9戦7ゴール。コンスタントにゴールを奪い、2年生ながらチームの中心として輝きを放っている。結果にこだわるというテーマのもと、今季は決定力に磨きをかけてきた成果が今の自分につながっているのは間違いない。
父・陽平氏が今季からU-18チームのコーチに就任したことも追い風で、より細かいアドバイスをもらえる日々に感謝をしているという。
「褒めてもらえることよりも、悪かった部分も直せるようなアドバイスがもらえる。そこはかなりプラス」
ピッチだけではなく、家に帰ってからもサッカー談義は尽きない。そうした環境が自分の成長を加速させる要因になっている。「褒めてもらってもそんなに嬉しくない」と本人が言うように、欲しいのは厳しい指摘。常に満足せず、上を見据えているからこそ貪欲に自分と向き合えているのだろう。
そうした感情を抱かせるのは、同学年ですでにトップチームデビューを飾っているMF北原槙がいるからだ。ひと足先にプロ契約を結んでおり、今季はユースの活動に参加していない。梶山自身はメンバーから漏れた5月のU-17アジアカップで北原は、得点王とMVPに輝き、チームの優勝とワールドカップの出場権獲得に大きく貢献した。身近な存在に好敵手がいるのは刺激であり、自分の欲をさらに駆り立てる原動力になっている。
「アジアカップであれだけの結果を残していれば、多分ユースに来ても余裕で結果を残せる。その凄さは自分でも分かっているし、自分もプレミア勢相手に結構できるようにはなってきた。U-17代表やトップチームに入った時にどれだけできるかというのを今後は意識していきたい」
早生まれで一つ下のU-16日本代表(来年のワールドカップを目指す世代)では主軸候補のひとりだが、目ざすのはU-17日本代表に復帰して今秋のワールドカップに出場することだ。
同世代の仲間とともに世界の舞台で躍動する――。右肩上がりで成長を続ける俊英から今後も目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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