海南省の洋浦国際コンテナターミナルを出港するコンテナ船。(2025年5月28日、ドローンから、海口=新華社記者/楊冠宇)

 【新華社海口6月10日】中国海南自由貿易港で、外航船向けの給油船を燃料油の輸送にも活用する新たな運用方式が導入され、安定運用を始めて2年を迎えた。1隻で給油と輸送の両方を担い、海南省だけでなく広西チワン族自治区の複数の港でも作業できるようにすることで、対象船舶の稼働率を高め、給油事業者の運営コスト削減につなげている。

 海口税関が導入した同方式では、必要な届け出を済ませた船舶が、外航船に保税・免税扱いの燃料油を補給する一方、中国国内で生産された燃料油を輸送できる。海南省内に加え、広西チワン族自治区の欽州、防城港、北海など、異なる税関管区の港でも給油業務を行える。

 今年5月末までに、実証事業の対象船舶による保税燃料油の補給量は累計58万トンを超え、燃料油の輸送量は23万トンを上回った。船舶向け給油事業者の運営コスト削減額は年間約1千万元(1元=約24円)に上るという。

 従来は、外航船に給油する船と燃料油を運ぶ船の役割が分かれていたため、船舶の遊休時間が生じ、運用効率の低さやコスト高が課題となっていた。新方式の導入後は、同じ船を給油と輸送に使えるようになり、稼働率が大幅に向上した。同じ船が北部湾周辺の複数港で給油業務を行えるようになったことで、同地域を利用する海運会社は、より低コストで円滑に燃料補給を受けられるようになった。(記者/呉茂輝)