JRT四国放送

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県内ではこの冬、火事が相次いでいます。

建物火災や枯れ草を焼く火事を中心に件数が増え、特に徳島市では1月、2025年の3倍の火事がありました。

一体なぜ火事が増えているのか。

その理由を検証するとともに、私たちにできる予防策を考えます。

赤色灯が照らす夜の住宅街。

建物を覆う炎にひるむことなく、懸命の消火活動を行う消防隊。

この冬、県内では火事が相次いでいます。

県内各所の消防によりますと、1月に県内で起きた火災は35件で、前年の同じ月より7件増えています。

特に徳島市では1月15件と、前年の3倍にもなっていて、過去10年間で比較しても最も多くなっています。

これらの内訳をみると、建物火災と枯れ草などを焼くその他火災が最も多く、それぞれ14件、このほか車両火災や林野火災も発生しています。

都市部である徳島市では、建物火災が最も多く発生しました。

どうしてこんなに火事が多いのか。

徳島市消防局で火災予防指導などにあたる、松本理史さんに話を聞きました。

(徳島市消防局・松本理史さん)
「冬の火災の傾向といたしましては、暖房器具を使用される機会が多い。そういったところも出火原因の1つの増加している理由になっているのかなと考えている」
「後は、全国的にも極端に雨が少なくて、空気が乾燥しているというような気象条件も今回は少し関係しているのかなと分析をしています」

2025年の一年間に徳島市で発生した火災は80件。

原因で多かったのは、タバコの不始末とたき火のそれぞれ11件でした。

ただ、コンセントやリチウムバッテリーなど電気関連をまとめると20件と、タバコやたき火を上回り、全体で最も多くなります。

(徳島市消防局・松本理史さん)
「コンセントですよね、差し込みの状況をしっかり確認していただく」
「乱暴に取り扱ってしまうと、差し歯の部分が曲がってしまったりして、そこが接触不良を起こしてしまって火災に繋がるケースもありますので、しっかりとプラグの根元部分を持っていただいて、真っ直ぐ引っ張っていただくことで安全に抜くことができる」

このほか、冬場に使用される暖房器具にも十分な注意が必要です。

(徳島市消防局・松本理史さん)
「電気ストーブ、ハロゲンヒーターにつきましては、近い位置に燃えやすい物を置かないっていうのが非常に大事」
「特に洗濯物なんかは暖房器具の上だとすぐに乾くからということで、みなさん置いてしまいがちなんですけど」
「何かのきっかけで落下しますと、容易に火災に繋がってしまいます」

一人暮らしや高齢世帯で時間が深夜だったりすると、発見が遅れてしまうケースもあります。

火事になった時、すぐ逃げるべきなのか、初期消火に努めるべきなのか。

そこにはこんな判断基準があると言います。

(徳島市消防局・松本理史さん)
「消火器を用いての初期消火なんですが、ご自身の目の高さを越えると消火が困難と言われます」
「範囲につきましては概ねの目安になるんですけど、畳一畳分ぐらい、それぐらいの意識をしていただいて」
「それよりも広範囲になってくると、初期消火が困難だというふうに言われていますですので」
「まずは、安全に避難行動をとっていただくことが第一、そのうえで可能であれば初期消火を行っていただきたい」

建物の次に多いのが、野焼きから延焼するなどした、その他火災です。

風が強い日は、数百メートル先まで延焼が起こるとも言います。

(記者)
「備えっていう具体的なところで言うと、どんなことがあげられますか」

(徳島市消防局・松本理史さん)
「初期消火としましては、水バケツの準備などをしていただいているんですけども」
「大切なのは、それで消火できる範囲で留めていただきたい」
「規模が大きくなりますと、いくら準備を整えていても、初期消火が追いつかないという状況になりますので」
「ご自身で対応できる、少量ずつというところを意識いただくことが大切かと思います」

このほか、車両火災ではガソリンなどの影響で、爆発的な燃焼を起こすリスクがあります。

恐ろしい車両火災を防ぐために気を付けるべきこととは。

(徳島市消防局・松本理史さん)
「例えば駐車中のご自宅の車庫ですよね、エンジンオイルが停車中に下に溜まっているような状況がある。そういった時っていうのは油漏れが考えられますよね」
「エンジンオイルが高温部に触れてしまいますと、そのまま発火して出火というケースもありますので、エンジンオイルの漏れっていうのも火災予防の気づきの一つだと思います」

火災のリスクを少しでも減らすため、日常生活で注意すべきことは何なのでしょうか。

(徳島市消防局・松本理史さん)
「火災を予防するためには、まず火災を知ってもらうことが大切だと考えています」
「火災件数が増える傾向にあるというところをしっかりご認識いただいて、お一人お一人が火の取り扱いに十分ご注意いただけたらと思います」

徳島市消防局では、3月1日から7日までを「春の火災予防運動週間」として、徳島市内各地で火災予防啓発イベントなどを行う予定です。