治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、『東名高速「業者さんが下敷きに」3台絡むトラック事故。パンク車をレッカー救出中の最中。元警視庁刑事が解説』と題した動画を公開した。動画では、神奈川県の東名高速道路で発生したトラック3台が絡む死亡事故について、元警視庁刑事の視点から事故原因や問われる法的責任を解説している。

小比類巻氏によると、事故は午前3時半ごろ、伊勢原JCT付近の東名高速道路上り線で発生した。パンクのため停車していた大型トラックを点検中の修理業者の男性(54)が、後ろから走ってきた別のトラックに巻き込まれ死亡。動画内で小比類巻氏は、追突した運転手には「自動車運転死傷処罰法第5条の過失運転致死傷罪が適用される」と指摘し、法定刑は7年以下の懲役または禁錮、もしくは100万円以下の罰金になると説明した。

また、追突の原因として居眠りや速度超過のほか、スマートフォンの「ながら運転」の可能性にも言及している。運転中のスマホ使用には道路交通法違反が適用され、交通の危険を生じさせた場合は「1年以下の懲役または30万円以下の罰金となり、反則点数は6点で免許停止の対象になる」と解説。今後の捜査では、ドライブレコーダーやタコグラフ、スマートフォンの操作履歴などが事故直前の状況を解明する重要な証拠になると述べた。

さらに、過去に起きた凄惨な「ながら運転」による追突事故の事例を紹介。「画面を2秒見れば、時速60キロの車は約33.3メートル進む」と具体的な数値を挙げ、数秒の視線外しが致命的な結果を招く危険性を強調した。

小比類巻氏は、運転中のスマホ操作を「道路上にいる無関係な人へ一方的に命の危険を押し付ける行為」と非難。長距離運転の際はサービスエリアなどで適度な休憩を取り、疲労や眠気を感じたら無理をせずに運転を中断するよう呼びかけている。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。