効率的に仕事をするためのデスク収納の考え方

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 職場で普段使っているデスクを見渡してみると…。
 デスクの両側には高く積み重なった今にも崩れそうな本や書類の山。キーボードの横には乱雑に置かれている筆記用具、なんて状態になってはいないだろうか?

 「片付けよう、片付けよう」と思っていてもなかなか実行に移せない。どこからどうしていいかわからない。そんな人のために、『デスクをメタボにしない理系思考』(本多弘美/著、中央公論新社/刊)では、“解剖学”をはじめとする理系的な思考で、職場の収納問題を解決する。

 解剖学は、「系統解剖学」と「局所解剖学」に大きく分かれるという。
 「系統」とは、体のしくみをいくつかの流れに分けて理解するもので、骨格系・筋系・神経系などがある。「局所」には、心臓・肺・内臓などの臓器の部分をさす。
 本書では、この解剖学の考え方を収納に活かす。
 例えば筆記用具は、引き出しの中のトレイにしまうのが基本だ。ただ、デスクの引き出しにしまうと、その都度、引き出しを開け閉めしなければならない。だから、筆記用具は机の上に置いたほうがスムーズに体が動く。このように筆記用語を使うという動作の流れを「体の動きで考える」で捉えていく視点が「系統解剖学」となる。一方で、引き出しにトレイが設置されているから筆記用具は引き出しにしまうというのが局所解剖学だ。そして、全体の流れという「系統的」視点と、部分という「局所的」な視点を組み合わせて収納場所を考えるという、この斬新な考え方が、デスク上のモノの定位置を決める際、どこに置けば取り出しやすいかの根拠になったりするのだそうだ。

 仕事の流れを意味する「系統的」な視点も、仕事をしやすい空間である「局所的」な視点も、デスクまわりを整理するときには重要な視点となる。より効率的に仕事をこなせるデスクにするために、片付けの際には頭の片隅で意識してみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部/田中規裕)


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