阿部慎之助氏の“家族ファースト”の現在とは(左は時事通信)

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 今年5月、長女への暴行容疑で逮捕され、シーズン途中で巨人の監督を電撃辞任した阿部慎之助氏(47)。「伝統ある巨人軍の監督の名を汚してしまった」などと語った涙ながらの退任会見以降、表舞台に姿を見せていなかった阿部氏。7月下旬、記者が話しかけると、在任中と同様のぶっきらぼうにも聞こえる口調で、「(巨人の試合は)観てる、みんな頑張ってくれてるから嬉しいよ」「(署名運動は)とってもありがたかった」などと、ファンやチームへの率直な思いを口にした。

【写真を見る】短パン・Tシャツ姿の現在の阿部氏。チャリで西麻布の行きつけの店に来た阿部氏の姿も

 当時話題になった娘への暴力については、6月中旬に不起訴処分になっている。騒動後は"家族ファースト"の生活を送っているようで、本誌はその姿を捉えていた--。【前後編の後編。前編から読む】

酒の量を減らして…

 スポーツ紙記者が、現行犯逮捕された当時の状況を振り返る。

「交流戦開幕直前のオフだったその日、娘たちの喧嘩を止めようとした際に長女に言い返され、暴行に及んだ。長女に怪我はなく、翌日の会見では『すでに仲直りしています』とする長女の手紙が読み上げられるなどしましたが、巨人・山口寿一オーナーは『暴力を振るった事実は重い』とし、その日のうちに辞任が決まった」

 阿部氏には長女、次女、長男と3人の子供がいて、妻と5人家族で暮らしている。選手時代から巨人一筋だった阿部氏だが、阿部氏を知る関係者は「子供たちとの関係は悪いようには見えなかった」と話す。

「引退セレモニーには3人の子供を球場に呼んでいましたし、引退してからは近所で長男とキャッチボールをする姿も見られた。一方、野球に熱く面倒見のいい性格もあって、シーズン中はほとんど家に帰らなかったそうです。西麻布のバーで後輩選手と熱く語り合い、飲み明かすことも日常茶飯事でした。

 お酒は大好きで、暴力事案の際にもかなりお酒が入っていたようです。今年は勝負の監督就任3年目で、事件の前日に首位を走る阪神から3タテを喰らっていただけに、ストレスも溜まっていたのかもしれません」

 電撃辞任後は、家族との関係を見つめ直す時間をとっているようだ。

「家庭を疎かにしてしまったと反省し、基本的に家にいるようです。大好きだった酒の量も減らし、家族の時間を取っている。

 監督を辞任した阿部氏ですが、旧知の弁護士が設立した不動産売買を取り扱う会社の取締役に就任しており、当面生活に困らない状況ではあるのでしょう」(前出・関係者)

「家にいますよ(笑)」

 7月中旬のある夕刻には、西麻布の行きつけの飲食店に、自転車で向かう阿部氏の姿があった。短パン・Tシャツ姿で店の入り口に着くと、旧知の関係者らと店内へ。そのまま夜を明かすかと思いきや、本人は1人で21時前に店から出てきて、真っ直ぐ帰宅。"家族ファースト"の生活ぶりは本当のようだ。

 前編記事では、庶民派スーパーでの買い物帰りだった阿部氏に本誌記者が声をかけた様子を伝えた。「最近はどんな生活を」と問うと、このように答えていた。

「家にいますよ(笑)。子供たちも普通に学校に行ってくれたし」

 そう苦笑いしながら答えると車のドアを閉め、家族が待つ自宅に帰って行った。

 まずは家族との関係を大切にしている様子の阿部氏。それでも前編記事で伝えたように、「野球からは離れたくない」という思いがあるという。スポーツジャーナリストが語る。

「現役時代、ファンのみならず選手からも圧倒的な人気があったのが阿部だった。自主トレでは後輩らの食費や宿泊代をすべて負担するなど、面倒見の良さも求心力の一因となっていました」

 そうした支持に、再び応えられる日は来るか。

(了。前編から読む)