敗退危機を覆した劇的過ぎる宿敵撃破 後半ATで訪れた“勝利”にアルゼンチン国内も大熱狂「歴史的な逆転劇だ。イングランドよ、さようなら」【W杯】

決勝ゴールを決めて、歓喜するL・マルティネス(22番)。メッシのクロスから力強くヘディングシュートを叩き込んだ(C)Getty Images
序盤から続いたフィジカルな攻防を制したのは、“世界王者”だった。
現地時間7月14日、北中米ワールドカップ(W杯)の準決勝で、アルゼンチン代表はイングランド代表と対戦。2-1で劇的な逆転勝ちを収め、2大会連続の決勝進出を果たした。
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さまざまな歴史に彩られた因縁深いライバルマッチ。スコアレスで前半を折り返す緊張感が漂う試合展開の中で先手を取ったのは、1966年大会以来となる決勝進出を目指すイングランドだった。
スコアレスで迎えた55分にショートカウンターから飛び出したモーガン・ロジャースのクロスに、左サイドからエリア内に飛び込んだアンソニー・ゴードンがワンタッチで沈めた。
25歳の今大会初ゴールで均衡を破られたアルゼンチン。しかし、そこから彼らはしたたかに、そして冷静にプレー。守勢に回って1点を守りに入ったイングランドを一気呵成に攻め上げる。
そして、試合終了間際にゲームを大きく動かす。
まずは86分にエンゾ・フェルナンデスが強烈なミドルシュートで、再三再四に渡って好セーブを連発していた守護神ジョーダン・ピックフォードの牙城をこじ開けて同点弾をゲット。これで押せ押せムードに拍車がかかると、後半アディショナルタイム2分にリオネル・メッシのクロスから途中出場のラウタロ・マルティネスがヘディングシュートでねじ込んだ。
まさに瀬戸際で生まれた逆転劇だった。最後は追い上げるべくパワープレーをこうじたイングランドの反撃を守り抜いたアルゼンチンは、史上3か国目となるW杯連覇にあと1勝と迫った。
筆舌に尽くしがたい珠玉の勝利に、母国は狂喜乱舞だ。アルゼンチンのスポーツ専門局『TYC Sports』は「アルゼンチンは魔法の国だ。ラウタロのゴールは彼の人生で最高のゴールだ」と絶賛。さらに大手紙『Ole』も速報を「歴史的な逆転劇だ。イングランドよ、さようなら」と銘打ち、「これを『泣きながら書いている』と言うのはプロらしくないだろうか? ジャーナリストにも感情を表現する余地がある。この情熱はどこから来るのか? このような献身、姿勢、信念の表明に共感しないわけにはいかないだろう」とエモーショナルに綴った。
現地時間7月19日に行われる決勝では、スペイン代表と対戦するアルゼンチン。自力では「上」と評される欧州王者だが、今の彼らの勢いなら“無敵艦隊”にも恐れずに立ち向かえるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

