魯肉飯 ※画像はイメージです(nobmin55/stock.adobe.com)

写真拡大

日本でもすっかり人気メニューとして定着した「魯肉飯」(ルーローファン)。今、SNS上ではそんな魯肉飯に勝るとも劣らぬ魅力を持つ台湾グルメ「控肉飯」(コンローファン)が大きな注目を集めている。

【写真】皮付き肉塊がのった「控肉飯」

台湾といえば『魯肉飯』(ルーローファン)が有名だけど、私はそれよりも『控肉飯』(コンローファン)にハマった。甘辛く煮込んだ豚の肉塊をドカッとご飯に乗っけたものだ。なぜ『控肉飯』は日本で有名じゃないのだろうか…これはもっと知られるべき」と紹介したのはブロガーの黒色中国さん(@bci_)。

白ご飯の上にドカっと乗せられた、よく煮込まれた豚の肉塊。見ているだけでおいしさが伝わってくるこの台湾グルメについて黒色中国さんに話を聞いた。

ーー控肉飯とはどのような料理なのでしょうか?

黒色中国:控肉飯は店ごとのバラツキが大きくて、大きくわけると脂身が少ないもの、多いものとなりますが、共通してるのは皮付きの大きめの肉塊が出てくることですね。その点は魯肉飯と違うのですが、魯肉飯も地域によっては大きめの肉塊が出てくることもあり、その区別が不明瞭なことがあるそうです。ただ、一般的には「肉塊が乗ってるのが控肉飯」「そぼろ状の肉や脂肪が乗ってるのが魯肉飯」と言えるとは思います。

それと、「肉燥飯」(ロウザオファン)というのもあって、これは台湾南部における魯肉飯の呼称です。また、控肉飯は「爌肉飯」「焢肉飯」と書くこともあります。日本語では「控」の字が普通によく使われるので、ネット上での記述は「控肉飯」になることが多いようです。

ーー控肉飯の魅力とは?

黒色中国:私が食べた範囲だと、魯肉飯は脂身が基本で赤身が少ない。店によっては「豚の脂身を醤油味で煮込んだのをご飯にぶっかけただけ」みたいなのが出てくる。脂質と炭水化物で満腹感とエネルギーを得る…みたいな料理です。

でも、控肉飯は、大ぶりの肉塊がドカッとご飯の上に乗っていて、この肉そのものが食べ応えがあります。味は甘辛いけど、甘すぎないし塩分もきつくない。豚肉の旨味を堪能できる程度の味付けしかしてない。中国の東坡肉や日本の角煮は醤油がきつすぎると思うけど、控肉飯はそうではないのですね。それに加えて皮付きなので、歯ごたえや味わいがワイルドです。よく煮てあるので無駄な脂は落ちて、見た目のわりにさっぱりしているので食べやすい。たぶん…ですが、日本人が魯肉飯に求める理想の姿は、控肉飯の方にあるんじゃないかと思います。魯肉飯はあくまでも「豚の脂身の醬油煮をご飯にかけたもの」ですから。

ーー台湾で控肉飯は魯肉飯と同じくらいメジャーなのでしょうか?

黒色中国:メジャーです。基本台湾のどこに行ってもあります。ただ、魯肉飯は「絶対にある」ぐらいメジャーですけど、「控肉飯はたまにない」ことがあります。これはそもそもないのか、その場所の魯肉飯の肉が充実してるから控肉飯の出る幕がなかったのか、その土地では他の地域の「控肉飯」を「魯肉飯」と呼んでいるのか、そこまでの判断は今回の一周旅行では明確に判別できませんでした。

◇  ◇

SNSユーザーたちから
「確かに魯肉飯よりも知名度低いですが、おいしいですよね!」
台湾で最も有名な『焢肉飯(コンローファン)』は彰化にあります。彰化に来たら、ぜひ何軒も食べ比べてみてください」
「これはおいしそう。 (肉塊と言うのがポイント高い) 日本でも出してくれる店できたらいいのに」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。控肉飯は日本でも一部の台湾料理店などで提供されているようだ。ご興味のある方はぜひお試しいただきたい。

なお黒色中国さん今回の投稿直前まで約2か月台湾に滞在し、徒歩で国内を一周。その中で出会ったキャベツの炊き込みご飯「高麗菜飯」や肉と玉ねぎの煮込みをかけた麵料理など、さまざまなローカル台湾グルメを紹介している。ご興味のある方はぜひXアカウントなどチェックしてほしい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)