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 将棋の羽生善治九段(55)が25日、東京・将棋会館で第74期王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦に臨み、近藤誠也八段(29)に千日手指し直しの末、98手で勝利した。勝った羽生は4強に進出。次戦で決勝進出を懸け、広瀬章人九段(39)と対戦する。

 千日手局は振り駒の結果、羽生の先手で角換わり腰掛け銀へ進んだ。中盤、自陣の飛車を見捨てて攻めを強行した近藤が、角を成って羽生王に迫った。金を打って羽生王の頭上から圧力を加えたが、羽生も金を打って抗戦。同一局面が4度現れたことで午後7時51分、83手で千日手が成立した。先後を入れ替え、持ち時間5時間から羽生が37分、近藤は53分だった残り時間を羽生が1時間になるように加算して30分後、指し直した。

 指し直し局は先手・近藤の相掛かりへ進んだ。互角の形勢で進んだ66手目、羽生が駒台から8段目の近藤角の脇腹へ金を打った。近藤王は逆サイドのしかも7段目。一見、駒の効率が悪そうな「筋悪」の俗手だったが好手だった。近藤角が逃げたことで自陣の角が戦場へ進出。飛車も成り込んで寄せに入った。

 羽生は今年度棋聖戦、王位戦で挑戦者決定戦まで進出。王手をかけたままのタイトル通算100期へ進撃は続く。