トップチームの選手から刺激を受け、サッカーへの向き合い方を再確認した加茂。写真:藤井圭

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 柏レイソルU-18は、6月21日に高円宮杯U-18プレミアリーグEASTで東京ヴェルディユースと対戦。序盤にリードを許しながらも前半のうちに追いつき、後半に値千金の勝ち越し弾を決めて2−1の逆転勝利を飾った。

 約1か月ぶりのプレミアを戦った選手たちは、高い集中力を保ちながら逆境を跳ね返した。その要因の1つには、トップチームの3選手たちとともに練習を行なった代えがたい経験が挙げられる。実際に柏U-18の志田達郎監督も「トレーニングの取り組み方がすごく変わった3週間だった」と試合後に語っている。

 10日と11日の2日間に渡って、トップチームで活躍する古賀太陽、小泉佳穂、細谷真大がユースの練習に参加した。志田監督が「2日間ともただのコンディション調整ではなく、本当にトレーニングに打ち込んでくれた」と振り返るように、3選手ともに手を抜かず、全力でユースの選手たちとのトレーニングに取り組んでいたようだ。

 日本最高峰の舞台で活躍するプレーヤーたちとの2日間は、若い戦士たちにとって大きな刺激となったに違いない。昨季、トップチームの一員としてルヴァンカップでベンチ入りを経験した加茂結斗は、特にユースの大先輩である古賀から受けた言葉が胸に残っているという。

「古賀選手が『ここは特別なクラブ』と話してくれて、やはりアカデミー出身の選手からもらう言葉にはすごく重みがあります。とてもリスペクトできるし、刺激ももらえました。アカデミーの選手全員にとっていい影響を与えてくれたと感じています」

 ユースの選手がトップチームの練習へ参加することは多々あれど、その逆は非常に稀だ。トップの練習にも参加する加茂が今回の経験を通して感じたのは、プロの選手たちの技術にも勝る存在感だった。
 
「トップの選手は強度も高いし、何よりも存在感がすごく大きかったです。3選手がボールを持つだけでどんなプレーをするんだろうと見入ってしまうものがありました。もちろんレベルの差も感じますけど、注目させてしまう存在感が一番でした」

 観客だけでなく、敵までもが惹きつけられてしまう。そんな圧力や威厳を肌で感じることができたのは、財産となるはずだ。そしてプロの舞台で活躍するためには、自もそれを備えていかなければならない。

「3選手とも日々の練習からサッカーに対する思いであったり、練習に取り組む姿勢は素晴らしいものがあると思うし、それがなければあれほどの存在感は出せない。サッカーに対する熱量というのは、この年代からつけていかないといけないもの。サッカーが生活の一番にくるものなんだと再確認できました」

 トップの練習に参加した際にも学んだサッカーに取り組む姿勢の重要性を再び感じた加茂。それは当然ながら彼だけでなく、アカデミーの選手全員が知ることができた。チーム全体として練習に対するプロの基準を知り、実践できた3週間だった。

 トップと密接にかかわるレイソルの下部組織だからこそ実現できた貴重な経験。きっとだからこそ、大先輩は言ったのだろう。「ここは特別なクラブ」だと。

取材・文●藤井圭(サッカーライター)

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