29日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で、朝日新聞論説委員・恵村順一郎氏が、自衛隊による人質救出の可能性に疑問を投げかけた。

番組は、「イスラム国」の邦人人質事件を特集した。VTRでは、安倍晋三首相が同日の国会で、自衛隊による人質救出の議論に触れたようすも紹介している。

スタジオで、恵村氏は「自衛隊による救出は、空港から日本に飛行機で(邦人を)連れて帰るような、輸送については認めていた」と解説したうえで、「イスラム国」から救出するケースについて「危険度は飛躍的に大きくなる」と見解を示した。

また、恵村氏は「『イスラム国』が国家に準ずる組織というふうに認定されると、自衛隊が武器使用することは、憲法が禁じる武力の行使に当たる恐れがある」と問題点を指摘している。

さらに、恵村氏は自衛隊の「人質救出能力」自体にも疑問を呈した。恵村氏は「本当にこういう能力があるかというと、私、ないと思うんです」「危険度の高いオペレーションでは、戦闘能力に比べて、インテリジェンスの能力、情報収集・分析の能力が要るんですけども、日本にはそれが無い」などと、持論を展開した。

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