東映と東映ビデオ(本社は共に東京都中央区)はこのほど、「仁義なき戦い 名セリフ投票」の結果を発表した。1位は「仁義なき戦い」中の坂井鉄也(松方弘樹)による「神輿が勝手に歩ける言うんなら歩いてみないや、おう!」だった。

 Facebook(フェイスブック)を通じて告知して、2月28日から3月11日までの期間で投票を求めた。東映側が提示した「候補セリフ」10本から選択する方式だが、同シリーズファンによると「あまりにも記憶に鮮烈に残るセリフばかりで、選ぶのが難しかった。『言葉のキャッチボール』のすばらしさも、同シリーズの魅力だ」という。

 2−5位は「旅の風下に立ったことはいっぺんもないんで」(武田明=小林旭、『仁義なき戦い・頂上作戦』)、「云うなりゃあれらはおめこの汁で飯食うとるんど」(大友勝利=千葉真一、『仁義なき戦い・広島死闘編』)、「山守さん、弾はまだ残っとるがよぅ」(広能昌三=菅原文太、『仁義なき戦い』)、「間尺に合わん仕事したのう」(同)だった。

 「名セリフ投票」は「仁義なき戦い blu−ray BOX」発売の記念企画として実施した。同ブルーレイは3月21日、深作欣二監督のいわゆる「オリジナル五部作」を5本セットと5作品単品で同時発売した。

 「仁義なき戦い」シリーズは戦後の広島で実際に起こった広島抗争を題材とした飯干晃のモデル小説を原作として、東映が1970年代を中心に製作した。シリーズを通じての主演は菅原文太。

 同シリーズは深作欣二監督の代表作のひとつでもあり、今なお熱烈なファンが多い。キネマ旬報が09年に実施した<日本映画史上ベストテン>「オールタイム・ベスト映画遺産200(日本映画編)」でも、同シリーズは歴代第5位に選ばれた。(編集担当:如月隼人)