憧れのマイホームとして新築戸建てを検討している方に、思わぬ壁が立ちはだかっています。日経新聞などの報道によると、「中東危機によるナフサショック」や「中小工務店の建材調達難」により、住宅の着工が遅れたり、そもそも予定通りに建たないという事態が起きているのです。

この先行き不透明な状況下で、プロはどのような不動産選びを推奨しているのでしょうか。今回は、らくだ不動産株式会社の代表取締役社長である山本直彌さん、チームリーダー・エージェントの鈴木成禎さん、執行役員・エージェントの八巻侑司さんの3名が、新築市場のリアルと「中古シフト」の賢い判断軸について解説します。

◾️なぜ「新築が建たない」事態になっているのか
現在、住宅建築の現場では深刻な資材不足と価格高騰が起きています。

八巻さんは「中東情勢の悪化により、プラスチックや塩化ビニル管など、住宅設備の多くの部品の原料となる『ナフサ』の価格が高騰し、供給が不安定になっています。さらに、大手ハウスメーカーが資材を買い占めてしまうため、中小の工務店では『モノが手に入らず、家を建てたくても建てられない』という事態が頻発しているのです」と現場のリアルを語ります。

注文住宅で契約したものの、工期が大幅に遅れたり、「この設備は手に入らないから別のものにしてほしい」と妥協を迫られたりするケースが増加しています。

◾️「新築」にこだわり続けるリスクと「中古」という選択肢
資材高騰の波は、当然ながら新築の「価格」にもダイレクトに跳ね返ってきます。

「これ以上新築の価格が上がれば、一般のファミリー層には完全に手が届かなくなります。無理をして予算を上げ、希望のエリアから遠く離れたり、土地や建物の広さを妥協してまで『新築』というステータスにこだわる必要はあるのでしょうか」と鈴木さんは警鐘を鳴らします。

そこで現実的な選択肢として急浮上しているのが「中古戸建て」へのシフトです。

◾️後悔しないための「中古シフト」の判断軸
山本さんは、中古戸建てを検討する際の判断軸として以下のポイントを挙げます。

・「建ってから選べる」という最大のメリット
中古戸建ては、すでに建物が完成しているため「予定通りに建たない」というリスクがゼロです。日当たりや周辺環境、部屋の広さなどを自分の目で確かめてから購入できるのは、今の不安定な新築市場にはない大きなメリットです。

・「リフォーム費用」を含めた総予算で考える
「中古を買ってリフォームすれば、新築並みの綺麗な空間に生まれ変わります。ただし、水回りの交換や壁紙の張り替えなど、リフォームにはまとまった費用がかかります。物件価格だけでなく、リフォーム費用も含めた『総予算』で新築と比較検討することが重要です」。

【まとめ】
「どうしても新築が良い」というこだわりを一度捨て、フラットな目線で市場を見渡すことが、これからのマイホーム探しには不可欠です。

らくだ不動産株式会社では、山本さんや鈴木さん、八巻さんをはじめとするプロフェッショナルが、不透明な市場環境の中でもお客様にとって最適な選択ができるよう、新築・中古を問わず幅広い視野でサポートを行っています。物件選びでお悩みの方は、ぜひ一度プロのエージェントにご相談してみてはいかがでしょうか。