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自民党総裁選の告示日である8日にあわせて、立候補した石破茂元幹事長の陣営は、任天堂のゲーム「あつまれ どうぶつの森」(ニンテンドースイッチ)に石破氏のアバター(分身)を登場させ、「選挙活動」を展開すると発表していた。

しかし、任天堂の利用規約に抵触する可能性があるとの指摘がネット上でなされたこともあり、計画は頓挫した。ゲームと政治は融合できないのか。任天堂の見解を聞いた。

●石破氏は何をしようとしていたか

朝日新聞報道(9月6日午後8時40分)によると、石破陣営は、あつ森でこのような「選挙活動」を計画していたという。

・アバター「いしばちゃん」を登場させる

・「じみん島」を拠点として生活

・ゲーム内で使用可能な「石破氏の顔が描かれたポスター」を作成し、ゲームユーザーに配布する

ところが、この内容について、ネット上で「任天堂の利用規約違反」を指摘する声があいつぎ、計画を発表した6日のうちに、石破陣営は中断を余儀なくされた。

●任天堂の見解

今回の石破氏の取り組みについて、任天堂を取材した。

任天堂から得られた回答は、以下のものだった。

「『ニンテンドーアカウント利用規約』の『8.禁止事項』20(b)に『政治的または宗教的な主張を含むもの』と記載があります。」

しかし、石破氏の一連の行動が同規約に抵触するのかどうか、事前に問い合わせがあったかどうかについては「個別の案件にはお答えしておりません」とした。

なお、政治的な主張を制限する規約を作った理由についても、「お話ししておりません」と回答を控えた。

●アメリカの規約との違い

石破氏よりも先に、あつ森を政治活動に利用したのは、アメリカ大統領選の民主党候補、ジョー・バイデン氏だ。9月1日から、「チーム・ジョー」などのロゴを用意し、ユーザーがダウンロードできるようにしている。

編集部は以下の項目も質問した。

・米大統領選、およびアメリカでの選挙活動を規制する規約は存在するか

・そのような規約が存在するとして、バイデン氏の活動が制限されていない理由は

任天堂は「個別の案件にはお答えしておりません」としつつも、米国のニンテンドーアカウントの利用規約を示した。

米国の規約には、日本の規約にはあった「政治的または宗教的な主張を含むもの」という禁止事項がなかった。

なお、8日午前、石破陣営が活用を断念したと報じられている。