ド軍の見返り選手は「侮辱的」 衝撃のスクバル獲得劇の内情に米球界で賛否両論「リスクを嫌う球団が多すぎる」「他は学ぶべき」

ドジャースへの電撃移籍が決まったスクバル。そのトレードパッケージが波紋を生んでいる(C)Getty Images
エポックメーキングな交渉が実現した。現地時間8月1日、スポーツ専門局『ESPN』などの複数の米メディアは、ドジャースがタイガースからタリク・スクバルを1対3のトレードで獲得したと報じた。
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最強投手陣がより強固なものとなる。スクバル獲得を巡るドジャースの交渉は以前から囁かれていたが、いざ現実のものとなると、米球界では小さくない衝撃が生まれた。
何よりも興味深いのは、ドジャースが放出した“見返り”の規模だ。
スクバル獲得の代わりに差し出したのは、ザイア・ホープ(外野手)とブレイディ・スミス(投手)、そしてMLBでの登板経験もある27歳のリバー・ライアン(投手)は、いずれも球団のトッププロスペクト。だが、ドジャース側のMLBロースターに入っている選手の放出はゼロ。加えて、ライアンは現在はハムストリングの故障によって離脱中であるなど、たびたび故障に悩まされている。
さらにホスエ・デポーラ(外野手)、マイク・シロタ(外野手)、エドゥアルド・キンテロ(外野手)、エメット・シーハン(投手)といった球界上位水準の若手は保持したまま。ファーム組織に大きなダメージを及ぼさずに交渉を終えた印象が強い。
まさに交渉の妙。ドジャースのスカウティングとネゴシエイトの賜物と言えるトレード劇。だが、「健康なら」の条件付きではあるものの、ポストシーズンまでに大谷翔平、山本由伸、ブレーク・スネル、タイラー・グラウスノウの4本柱が形成される想定であったドジャース先発陣に、スクバルが加わるのは脅威でしかない。ゆえに一部の識者からは“一強化”する状況に不満の声も上がった。
MLB情報を日夜発信しているジャーナリストのマイケル・マリーノ氏は自身のXで「このトレードはタイガースにとってまったくの侮辱だ」と発信。「シーハンが組み込まれなかったことでドジャースの放出した選手の価値は全く異なるものになった。個人的には、ワールドシリーズ連覇中のチームにサイ・ヤング賞投手を渡す割には、見返りが少なすぎる」と主張した。
SNS上では、ファンの間でドジャースが球界の有力選手を数多く保有する現状に不満が強まっている。Xでは「さっさとサラリーキャップ制を導入しろ」「もうこれ以上、ドジャースに球界を破壊させてはダメだ」という意見も目立った。
しかし、識者からは異論も飛んだ。ニューヨークのスポーツ専門局『SNY』のジャーナリストであるジョン・ハーパー氏は自身のXで「ブリュワーズやレイズなら、ファームシステムを崩壊させることなく、もっと有利なトレード条件でスクバルを獲得できたはずだ。つまりリスクを嫌う球団が多すぎるんだ」と他の29球団の姿勢を非難。さらにボストンに拠点を置くスポーツコメンテーターのマーク・ダミコ氏もXで「ドジャースほど犠牲を払って勝利に全力を尽くすチームは野球界にない」とし、こう記した。
「野球界のライバルチームは、彼らのやり方を少しは学んだ方が良い。サラリーキャップ制度の導入をグダグダと求めている場合じゃない」
賛否両論を巻き起こしているドジャースのスクバル獲得。この新たなタレントが“銀河系軍団”にどのような化学変化を起こすのかを興味深く見守りたい。

