友人が“6月初旬”に「オルカンに一括250万円」入れたら、たった10日で「10万円の損をした」と言っていました…NISAを検討中ですが“今後も下がる”でしょうか? 開始タイミングを確認

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NISAをきっかけに、「オルカン」への投資を始める人も多くいます。一方で、まとまった金額を一括投資した直後に基準価額が下がり、「いきなり損をした」と不安になるケースもあります。   例えば、友人が6月初めにオルカンへ250万円を一括投資し、わずか10日ほどで10万円程度の含み損になったと聞けば、「やはり今から始めるのは遅いのでは?」「今後も下がるのでは?」と心配になる人もいるでしょう。   本記事では、オルカンの特徴や短期間で損失が出る理由、初心者が始める際の考え方について解説します。

オルカンとはどんな商品?

オルカンとは、一般的に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を指します。日本を含む先進国や新興国の株式に幅広く投資できる投資信託で、1本で世界中の株式へ分散投資できる点が特徴です。
個別企業を選ぶ必要がなく、世界経済全体の成長を取り込めることから、長期投資向けの商品として人気があります。ただし、投資対象は株式であるため、日々の値動きがあります。預金のように元本が保証されている商品ではない点には注意が必要です。

10日で10万円損することはある?

オルカンも、短期間で数%下落することはあります。例えば、2026年6月3日の基準価額が3万8277円、6月11日の基準価額が3万6714円でしたので、下落率は約4.1%です。
そのため、仮に6月3日に250万円をオルカンに投資した場合、6月11日には約10万2500円の含み損になります(250万円×約4.1%)。とは言え、これは売却していなければ確定した損失ではありません。あくまで一時点の評価額が下がっている状態です。

その後も下がるかは誰にも分からない

投資で難しいのは、「ここから上がるのか、さらに下がるのか」を正確に予測できないことです。オルカンの基準価額は、世界の株価や為替相場の影響を受けます。
米国株が下落したり、円高が進んだりすれば、基準価額が下がることがあります。一方で、その後に株価が回復したり、円安が進んだりすれば、再び上昇するかもしれません。
実際、6月11日以降も基準価額は上がり下がりを繰り返しながら推移しています。いずれにせよ、短期間の値動きだけを見て「今後も下がる」「今後は上がる」と判断するのは難しいと言えるでしょう。

オルカンが人気の理由

オルカンが人気を集めている理由は、分散投資のしやすさにあります。1本の投資信託で、世界中の多くの企業に投資できるため、特定の国や企業に集中するリスクを抑えやすい商品です。
また、信託報酬が低く、低コストで運用できる点も魅力です。NISAのつみたて投資枠でも利用しやすく、長期・積立・分散投資を実践しやすい商品として選ばれています。

オルカンにもリスクはある

オルカンは世界中の株式に分散投資していますが、株式市場全体が下落すれば基準価額も下がります。また、海外資産の割合が大きいため、為替の影響も少なくありません。
円高になれば、海外株式の価格が変わらなくても、円換算した評価額が下がることがあります。そのため、短期的には10%、20%と下落する可能性もあると考えておくべきでしょう。
特に、教育費や住宅購入資金など、決まった時期に必ず使うお金を投資しようと考えている場合は注意が必要です。

初心者には積立投資が向いていることも

まとまった資金を一括投資すると、投資直後に下落したときの精神的な負担が大きくなります。今回のように250万円を一括で入れて短期間で10万円下がると、投資を始めたばかりの人ほど不安になりやすいでしょう。
そのため、初心者の場合は毎月一定額を積み立てる方法も有効です。定額の積立投資であれば、価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことになり、自動的に購入タイミングを分散できます。
一括投資より必ず有利というわけではありませんが、精神的に続けやすい方法だと言えるでしょう。

まとめ

オルカンは世界中の株式に分散投資できる人気の投資信託ですが、短期間で値下がりすることもあります。また、その後も下落し続けるか、上昇に転じるかは誰にも分かりません。
そもそも、オルカンは長期投資向きの商品であり、短期間の値動きだけで判断するものではありません。今から始めるのが遅いとは言い切れませんが、一括投資が不安な人は、まずは毎月積立から始める方法もあります。
大切なのは、短期の損益に振り回されず、自分が続けられる金額と方法で投資することでしょう。
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など