ChatGPTの利用者シェアが初めて50%割れ、GeminiやClaudeが追い上げ

生成AIサービスの利用状況を分析したSensor Towerの報告書「State of AI 2026」で、アプリとウェブの重複を除いた利用者の割合を示す「True Audienceシェア」において、ChatGPTが2026年3月に初めて50%を下回ったことが分かりました。ChatGPTは依然として最大のAIアシスタントですが、Googleの「Gemini」やAnthropicの「Claude」が利用者を増やし、生成AI市場の構図が変わり始めています。
https://sensortower.com/report/state-of-ai-2026
ChatGPT's market share slips below 50% for first time | TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/06/16/chatgpts-market-share-slips-below-50-for-first-time/
Sensor Tower State of AI 2026 Report: Global Time Spent on Generative AI Apps Projected to More Than Double Year-Over-Year
https://sg.finance.yahoo.com/news/sensor-tower-state-ai-2026-103000739.html
Claude beats ChatGPT on revenue per user, report finds
https://thenextweb.com/news/claude-chatgpt-revenue-per-user-sensor-tower
OpenAIが2022年11月にChatGPTをリリースして以来、ChatGPTは生成AIを利用する際の代表的な入口として急速に普及しました。一方で市場が拡大するにつれて、既存サービスとの連携、回答の得意分野、料金、処理速度などを比べてAIを選ぶ利用者も増加し、競合各社が利用者を獲得する余地が大きくなっています。
Sensor Towerが追跡するTrue Audienceシェアでは、ChatGPTが2026年3月に初めて50%を下回り、5月末には46.4%となりました。Geminiは27.7%、Claudeは10.3%まで拡大したとのこと。

ただし、シェアの低下がChatGPTの利用者数の減少を意味するわけではありません。ChatGPTの月間アクティブユーザー数は2026年5月に11億人を超えるなど成長を続けていますが、競合サービスの利用者がさらに速いペースで増えた結果、全体に占めるChatGPTの割合が低下した形です。

競合各社はChatGPTと似た会話画面を提供するだけでなく、既存サービスとの連携や特定の作業に適した機能を強化しています。Geminiは幅広いGoogleサービスとの連携を強みとしており、Claudeはウェブ版の利用拡大に加えて、文書作成やソフトウェア開発などの生産性向け用途で評価を高めています。
ChatGPTも文章生成に加えて、ウェブ検索、画像生成、音声対話、データ分析、プログラミング支援などを扱えるようになっています。各社の競争は回答性能の比較だけでなく、普段の仕事や生活で利用するサービスにどれだけ組み込めるかという領域にも広がっているというわけです。
なお、利用者数ではOpenAIがトップですが、アメリカのモバイルアプリにおけるユーザー1人当たりの収益ではClaudeがChatGPTを上回っています。The Next Webによると、2026年5月のユーザー1人当たりの収益はClaudeが2.76ドル(約443円)、ChatGPTが1.74ドル(約279円)でした。
利用者数自体はOpenAIが大きく先行しているものの、収益性についてはAnthropicが大きく優位に立っており、2026年3月時点で年換算収益がOpenAIを追い越していることも判明しています。
AI需要が爆発的に増加も計算能力が制約に、大規模に投資していたOpenAIが巻き返しをはかる - GIGAZINE

Sensor Towerは生成AIの普及が利用者数の拡大だけでなく、アプリ内での支出や広告、買い物の方法にも変化をもたらしていると述べています。ChatGPTが最大のAIアシスタントである状況は続く一方で、GeminiやClaudeの伸びによって競争は今後も激しくなるとのことです。
