多くのブランドにとって、スプラウツのような大規模なチェーンで販売を開始するには、十分な生産・フルフィルメント能力の確保、適切なバイヤーとの関係の構築など、細かい作業をすべて行うため、何カ月も要する。しかし創業者たちは、その時間をかける価値があると語る。ルピニ豆から作ったプロテインバーやパスタを製造している企業のルピー(Lupii)は、この4月からスプラウツのすべての店舗で自社のパスタを販売する。共同創業者のアレクサンドラ・デンプスター氏は、昨夏の時点で同社のバーは北東部のホールフーズ50店舗で物理的に販売されていたと、米モダンリテールに語った。同氏と、共同創業者のイザベル・スタイケン氏は、全国的な小売業者で販売をめざし、バーをスプラウツに売り込もうとしていた。時を同じくして、ルピーは植物ベースのパスタの商品ラインを9月に発売しており、ニューヨーク市のプラントベーストワールドエキスポ(Plant Based World Expo)で展示されていた。「我々はもともと、当社のバーの商品ラインについてスプラウツに連絡を取ろうとしていた。このため、調査チームが当社のブースに来てくれたとき、非常に興奮した」と、同氏は述べる。ルピーの立ち上げは本来3月の予定だったが、フルフィルメントの困難があったため4月に延期された。「日付が固まったため、しっかりとデモプログラムを準備し、販売促進の助けになるベンダーと協力するようにしたい」と、デンプスター氏は語る。またルピーは、「たとえば、当社のパスタとよく合うソースのブランドなど」、スプラウツで商品を販売しているほかの新興企業とも話をし、サンプル提供で協力を呼びかけている。
「新興企業にとって、もってこいの試験場」」
スプラウツは自社の棚を埋めるために若いブランドを探していることで知られるようになったが、同社で販売されることははじまりに過ぎないと、これらの創業者たちは語る。マルコのヘンダーソン氏は次のように述べる。「そこで良い業績を挙げる必要がある。多くのブランドがスプラウツで販売されるために競争しているので、これは簡単なことではない」。しかし、「これは、当社のように全国的に展開可能なことを示そうとしている新興企業にとって、もってこいの試験場だ」とも同氏は付け加えている。PKNのシェンカー氏は、健康食品や自然食品の商品にとって、現在スプラウツは獲得すべき重要な食料品小売業者だと語る。「スプラウツは高品質な商品を販売している」と同氏は述べ、スプラウツのバイヤーは新興企業の使命、たとえばPKNが代替ミルクブランドのなかでもサステナビリティに力を注いでいることなどを理解していると付け加える。「彼らは、我々のブランドを大々的に宣伝してくれる理想的な小売業者だ」と、同氏は述べている。[原文:‘It’s a great proving ground’: Why food startups are flocking to Sprouts Farmers Market for their first major retail launches] Gabriela Barkho(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)Image via Sprouts Farmers Market