最悪期脱するも…ファーウェイ・ショック直撃の東芝メモリは踏ん張りどころ
主要供給先
ファーウェイは東芝メモリにとって、NAND型フラッシュメモリーの主要供給先の1社だ。通常の取引を続けているが、トランプ政権が世界で旗を振る制裁強化の動きは確実に広がる。米国が神経をとがらせる安全保障リスクの観点で見れば、通信インフラを支える基幹装置への懸念はスマートフォンの比ではない。
一方、スマートフォン分野では東芝メモリにも挽回のチャンスがありそうだ。米グーグルと英半導体設計大手のアーム・ホールディングスの取引停止は、ファーウェイのスマートフォン生産に深刻なダメージを与える。
営業攻勢強める
ただ「ファーウェイの高級機種は韓国・サムスン電子に、中級機種は同じ中国のOPPO(オッポ)とvivo(ビボ)に置き換わる」(同)との見方があり、東芝メモリも韓中スマートフォンメーカーへの営業攻勢を強める方針だ。
東芝メモリHDは年内の株式上場へ準備を進める。メガバンク3行からの融資などで合計1兆3000億円の資金調達を決めた。米アップルなどの取引先が持つ優先株を買い戻し、上場審査を通りやすくする狙いがある。できる準備はしつつ、NAND型フラッシュメモリー市況の改善を待つ。
最悪期脱す
「良くない状況は着実に変わって、データセンター向けの需要が戻ってきている」(同)と最悪期は脱したようだ。ただ、年内上場に向けて残された時間は少ない。
