阪神・高橋遥人「力不足を痛感」今季ワースト6失点で防御率1位から陥落 1イニング2被弾は7年ぶり屈辱
◇セ・リーグ 阪神7─11DeNA(2026年8月5日 横浜)
別人だった。阪神・高橋が左翼に、そして右翼へと本塁打を浴びた。無双状態で敵の打者を抑え込んできた左腕が、横浜のマウンドでぼうぜんと立ちすくんだ。
悪夢の2回だ。筒香に逆方向の左翼ポール際へ148キロを運ばれると、1死から関根の一ゴロでベースカバーに入ったが落球。今季初失策で走者を残した動揺が収まらないまま、続く宮下に146キロを今度は右翼席最前列に放り込まれた。
「力不足を痛感しました」
2ラン2発で2回に4点を失うと、3回は元山の失策絡みで無安打で1点、4回にも松尾、関根の連続二塁打で1点を追加された。後半戦初登板で4回64球、6失点KO。前半戦にはなかった姿だった。
「自分のミスから始まっている。自分であれ(カバー)することもできなかった。他の人のミスも僕が誘発しているようなもんだった。元山のやつとかも、僕のテンポ、リズムが全部悪いせいなので」
反省の言葉が止まらない。1イニング2被弾は19年9月19日ヤクルト戦以来7年ぶり。1イニング4失点は25年9月13日の巨人戦の初回以来。4回降板は今季最短、1試合6失点も今季ワースト。これだけ打たれ、失点したことは今季初めてだ。
「真っすぐは前より走っていたかなと思う。でも結局、結果が悪かったら意味がない。球がいっている実感がありながら、打たれたのは力不足。全部、自分のせいかなと思う」
今季は初めて開幕1軍に名を連ね、チームを支えてきた。11勝はまだ両リーグ最多勝。だが、経験のないフルシーズン完走という壁も越えなければいけない。これで自身初の5戦連続被弾、4月28日以来となる防御率1位の座からも陥落。今こそ踏ん張るしかない。
「全部が足りていない。でも足りてなくても試合をつくれるようにしないといけない」と自分に言い聞かせるように課題を口にした。勝って、ヒーローインタビューを受ける姿を次回で取り戻すだけだ。 (鈴木 光)

