逆転劇に歓喜するクーニャ。試合後、“5本指ジェスチャー”に及んだ理由を明かした。(C)Getty Images

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 現地6月29日、北中米ワールドカップ・ノックアウトステージのラウンド32で日本代表はブラジル代表と対戦。ボール支配で劣勢を強いられた日本だったがチャンスを与えず、逆に29分、パスカットからドリブルを敢行した佐野海舟が狙いすましたミドルショットで先制点をもぎ取る。だが後半はギアを上げてきたブラジルに攻め込まれる時間帯が続き、56分にガブリエウのクロスからカゼミーロにヘッドで決められて同点。その後も厳しい戦いを強いられ、90+6分にマルティネッリに決勝点を奪われ、1−2で敗れ去った。

 その試合後、決勝点に絡むボールロストをした田中碧を慰めたのが、ブラジル代表FWのマテウス・クーニャだった。紳士的な振る舞いをみせた一方で、マンチェスター・ユナイテッド所属の27歳は、それに前後して日本側に向けた挑発行為にも及んだ。試合の2日前にTVインタビューで日本のFW塩貝健人が「昔は強かったけど、今はどうなんですかね」と発言し、強いメッセージとしてブラジル側に伝わった。それを受けてクーニャは塩貝に対し、指を5本立てて「俺たちは5回優勝してるんだよ! 敬意を払え!」とまくし立てたのである。

 試合後、クーニャはミックスゾーンでジェスチャーの“真意”を明かし、ブラジルメディア『ge』がそのコメントを伝えている。「僕たちはいつだって日本代表に大きな敬意を払っている。彼らと対戦することがどれだけ難しいか、世界のサッカーでどれほど成長したかを、誇りを持って語ってきた。僕にとっても、日本は最高のサッカーをする代表チームのひとつだ。そして、この件について多くの人が話していて、友人たちからもメッセージが届いた」と説明する。
 
 そのうえで、「残念ながら、その選手は僕たちに対してああいう発言をした。それはブラジル代表についての理解が足りなかったということだ。僕たちは常に謙虚であり、質素であり、誰より優れていると思いたいわけではない。でも、僕たちより優れた存在は決していないということも忘れてはいけない」と言い、「だから、彼にわきまえさせる必要があった。次からはもっと冷静になって、自分が誰を相手にしているのかを理解してほしい」と諭した。

 さらには、「ネットミームになるのが目的なんかじゃない。彼を挑発したかったんだ」ときっぱり。「僕たちはこのユニホームがどれほど歴史あるものか、そしてそれを着るためにどれだけ努力してきたかを知っている。だからブラジル人ではない誰かが僕たちについて語ると、なおさら胸に刺さる。自分たち同士で批判するなら受け入れられる。でも外部から言われたら、僕たちは団結して誰が相手でも戦う」と力を込めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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