Samsungがスウォッチのデザインをスマートウォッチで模倣したとして1億7000万ドルもの損害賠償を求められる

スマートウォッチのUIデザインを変更するアプリに、スイスの時計ブランド「スウォッチ」に酷似したデザインが含まれているとして、スウォッチがSamsungを提訴しています。この件でスウォッチが1億7000万ドル(約275億円)の損害賠償を求めたことが分かりました。
Swatch seeks $170mn from Samsung over digital clones of its watches
Swatch seeks $170 million in damages from Samsung over trademark infringement | Reuters
https://www.reuters.com/world/asia-pacific/swatch-claiming-170-million-damages-against-samsung-over-trademark-infringement-2026-06-26/
Swatch Is Suing Samsung for $170 Million Over Watch Faces
https://robbreport.com/style/watch-collector/swatch-suing-samsung-watch-faces-1238400994/
スウォッチの主張は、Samsungのスマートウォッチ向けに配信されるデザイン変更アプリにスウォッチの時計のデザインが含まれていたというものです。こうしたアプリでスウォッチ製品の外観を模倣することは商標権侵害に当たるとして、同社はSamsungを相手取って提訴していました。
この件はすでに2022年にロンドン高等法院で商標権侵害の責任があると判断され、その後のSamsungによる控訴も控訴院で退けられています。高等法院ではSamsungがスウォッチに支払うべき損害額を決定する審理が行われている最中です。アメリカでも同様の訴訟が提起されていますが、イギリスでの訴訟結果が出るまで手続きは停止されています。

スウォッチが問題視したアプリはSamsungではなくサードパーティーの開発者が作成したものでしたが、Samsungはアプリの審査プロセスを管理していたことに加え、これらの魅力的なデザインを特徴としてスマートウォッチを販売していたことから、一部責任を負うと判断されました。
Samsung側の弁護士はこの件を「異例であり現実離れしている」と指摘。「問題のアプリは目立つ存在ではなく、Samsungはスマートウォッチの販売促進に利用していません。Samsung自身もそれらの存在を望んでおらず、問題が指摘されると直ちに削除しました」と伝えました。
弁護士によると、問題のアプリはほぼすべては無料であり、対象期間中のダウンロードによる総収益はわずか1000ドル(約16万円)強で、そのうちSamsungに帰属するのは300ドル(4万9000円)に過ぎず、残りは開発者に支払われたとのこと。このことから、弁護士は「スウォッチは何の損害も被っておらず、Samsungが得た利益もごくわずかでした」と述べ、スウォッチが提示した賠償額は法外な額であると主張しました。

スウォッチは、問題のあるアプリがイギリスおよびEUで約16万回ダウンロードされていたことを指摘し、「2015年10月から2019年2月まで知的財産権が侵害された件で損害額を算定した」と伝えました。
