冷たいそうめん、スイカもNG【夏に食べるのは極力控えたい】医者が教える意外すぎる食品

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【前編記事】『「血圧を下げたいなら野菜は油で炒めなさい」医者がけっして《生野菜サラダ》にこだわらない理由』よりつづく。

肉を食べるならレモンを搾る

血管の天敵は糖分だ。糖分が増えると体内のAGE(終末糖化産物)も増え、細胞内の酸化作用が促されて、過酸化物質が大量に発生してしまう。そんなAGEの発生を抑え、血管の老化を防ぐ成分として近年注目されているのが、「スルフォラファン」「ケルセチン」「アピゲニン」、そして「キチン」だ。

昭和医科大学教授の山岸昌一氏が解説する。

「スルフォラファンは、ブロッコリーに代表されるアブラナ科の植物に豊富に含まれます。ケルセチンは玉ねぎに多く含まれています。アピゲニンはセロリに、キチンは主にキノコ類に含まれています。これらはそれぞれ働きや働く部位が異なるため、組み合わせて食べると、相乗効果が期待できます」

バテやすい夏は、肉類で力をつけたくなるもの。食べる際には、玉ねぎやキノコ、ブロッコリーなどを合わせて食べる、あるいは肉を焼くことで生じるAGEの発生を抑えてくれるレモンを搾るなどして、上手にバランスを取ろう。

また、動物性タンパク質を摂る場合は、血管内皮細胞の障害や血流の低下につながる脂質が多く、高温調理でAGEが発生しやすい肉類よりも、血小板の凝集を抑える働きを持つEPAやDHAを豊富に含む青魚が好ましい。

夏であれば、あじやさばを刺身や鮨で食べるのがよいだろう。今が旬のたこも、血管内皮機能の改善効果や糖化反応の抑制効果があるタウリンが豊富に含まれていておすすめだ。

どうしても「そうめん」を食べるなら…

血管を鍛える食べ物を摂るときは順序も気にするようにしたい。正しい順に食べると、糖分などの吸収を抑えやすくなるのだ。

「最初に野菜を食べ、次に肉や魚などのタンパク質、最後に炭水化物を摂取するのがベストです。野菜の食物繊維が、後に続く肉などのコレステロールや糖分の吸収を抑えてくれます。懐石料理やイタリアンのコースで前菜やサラダの後にメインが出てくるのは、生体防御の理にもかなった仕組みです」(東邦大学名誉教授の東丸貴信氏)

逆に夏に控えるべき食べ物もある。

たとえば冷たいそうめん。冷たいものが体内に入ると血管が驚いて収縮し、血圧が上がってしまうのだ。また、そうめんは糖質も多い。どうしても食べたいときは、生姜などを合わせて摂るとよい。毛細血管の構造を安定させ、毛細血管が老化・消失して「ゴースト化」するのを防ぐ、「Tie2」を活性化する成分を多く含むからだ。

大阪大学微生物病研究所の高倉伸幸氏が解説する。

「Tie2は、血管の内側にある内皮細胞同士とその外側を覆う壁細胞の結びつきを強める役割を果たしてくれます。これが弱くなると、酸素や栄養が組織の奥深くまで届かなくなってしまうのです」

ルイボスティーでTie2を活性化

この他に、チャンプルーやラフテーなどの沖縄料理に使われるスパイスのヒハツや、シナモンにも同様の成分が含まれているので、料理にうまく取り入れるとよい。

また、夏はスイカやメロンに豪快にかぶりつきたいが、それらの赤みは果糖を多く含む目印なので、控えめに。

のどが渇いたらスポーツドリンクを飲みたくなるが、これも飲みすぎ注意。糖分のない水や麦茶に切り替えよう。

「おすすめはTie2を活性化するルイボスティーです。ノンカフェインで整腸作用がある女性向けの商品でしたが、最近はコンビニでも売られるようになり、安価で手軽に摂取できます」(愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長の伊賀瀬道也氏)

暮らしの基本となる食生活を見直し、酷暑にも負けない血管を作ろう。

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「週刊現代」2026年7月20日号より

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