《“点滴に大便混入”殺人事件》「私はもう戻れないですね…」古川美由紀容疑者(51)が勤務先で発した最後の言葉【病院運営法人の理事長はあの自民議員の父親】
「尊い命を守りきれず、無念な思いでこの世を旅立たれたことに、心より深くおわび申し上げます」
そう頭を下げたのは、千葉県柏市の「柏たなか病院」の長谷川奉延病院長。看護師が入院患者の点滴に大便を混入させて殺害した疑いという、耳を疑うような事件が起きた病院だ。実は、この病院は……。
社会部記者の解説。
「殺人容疑で逮捕されたのは、古川美由紀容疑者(51)。今年1月、看護師として勤務していた『柏たなか病院』で、入院中の会田栄次さん(当時75)の点滴の延長チューブに排せつ物を混入した疑いがある。古川容疑者が同僚の准看護師と2人で夜間の当直をしていた時間帯の犯行とみられ、防犯カメラにも古川容疑者が会田さんの病室に複数回出入りする様子が映っていた。古川容疑者は『延長チューブに大便を混入したことを否認します』と容疑を否認しているようです」
ある国会議員の父親が…
病院は15日、HPに次のようなコメントを発表した。
〈医療機関に勤務していた職員として、また人として絶対に許されない行為であり、当院として、強く非難するとともに、標準的な医療体制を維持していたにもかかわらず、このような事態が生じたことについて、深く遺憾に思っております〉

葵会グループホームページより
医療ジャーナリストが言う。
「実はこの病院を運営する『医療法人社団葵会』は、ある国会議員の父親が理事長として運営する法人なのです」
その議員とは、
「自民党の新谷正義衆院議員です」(同前)
現在6期目で、広島4区選出の新谷氏。総務副大臣や厚生労働大臣政務官などを務めてきた。医療一家に育ち、新谷氏自身も茨城県鹿嶋市で「医療法人晴生会」の理事長も務めている。
「その新谷氏の父親、幸義氏が理事長を務めるのが、『医療法人社団葵会』です。M&Aに積極的であることでも知られ、登記によると、全国に16の病院と5か所の診療所、53か所もの介護老人保健施設を開設。法人の資産総額は、2022年に約35億4880万円だったが2025年では約105億6685万円と急成長中です。ちなみに新谷氏自身が理事長を務める『医療法人晴生会』も資産総額は約81億円にのぼり、こちらも急成長中です」(同前)
「そうですか。私はもう戻れないですね」
今回の事件は容疑者個人の問題ではあるが、病院にとっても大打撃だろう。冒頭の場面は、「柏たなか病院」が16日に開いた記者会見の様子だ。記者会見で、病院側は次のように説明した。
「病棟の汚物室に便を含んだオムツの捨て場所があり、そこは看護師は誰でも入室可能な状況でありました。そこから採取したかは分かりませんが、そこに入れる状況だったことは間違いないです」
古川容疑者は2月28日付で「柏たなか病院」を自主退職している。病院側が、古川容疑者に対して警察による捜査を伝えたところ、
「そうですか。私はもう戻れないですね」
そう言って自主退職に至ったのだという。
千葉県警は現在、汚物の入手経路や容疑者の動機などについて調べを進めている。
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(「週刊文春」編集部/週刊文春)
