脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「なぜ頭の良い人は、字が汚いのか。一つの仮説。」を公開した。動画では、「昔から頭のいい人は字が汚い」と言われる経験則について、自身の考察を交えながら独自の仮説を展開している。

自身も字が汚いと語る茂木氏。字の綺麗さと頭の良さに関する統計的なデータがあるわけではないと前置きしつつ、この経験則に対する一つの仮説として「等価性」や「概念の抽象性」を挙げた。

茂木氏は、「字が汚くてもいいというのは、ある意味では文字というものの形と意味の対応関係を、より幅広い形で大丈夫だという、気にしないみたいな、認知的な等価性を頭の中で成立させている」と指摘する。例えば「猫」という字を書く際、特定の形でなければならないというこだわりを持たず、「こんな風に書いても猫だろう」と幅広い形を許容できるのだという。

さらに、一見単純に見えるこの思考が、他の普遍的で広い範囲の事柄についても「似たような等価性の性質を持った認知構造がある」と推測。故に、このような等価性を考えられることが、頭の良さに繋がっているのではないかと見解を示した。

動画の終盤では、人工知能の発展にも触れ、「うまいものはある意味では最適化されている」一方で、「下手くそなものって何なのか」という問いを提示。最適化されていないことの意味にも繋がる面白いテーマだと語り、今後の議論を匂わせて動画を締めくくった。

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