6月1日選考活動解禁も内定率は8割超(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

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【政官財スキャニング】#128

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政界通(以下=政) 6月1日に来春卒業する大学生への企業の選考が解禁されたが、とっくに内定をもらっていた学生が多いようだな。

官界通(同=官) 報道によると、8割を超えていた。6月から選考に入っていいというルールができたのが2017年で、当時の解禁前の内定率は3割程度だったな。

財界通(同=財) いまの人手不足に加え、少子化による労働人口の減少が続くから、企業も必要なだけ確保するのは簡単でない。

官 ルール破りの早期内定も仕方ない、というわけか?

財 いや、人数だけなら転職する既卒者の採用を増やし、誰でもできる作業はAIにやらせれば回る。深刻なのは、採用してもすぐに辞めてしまう若者が増えて「人材育成どころではない」と嘆く企業が多い点だ。

政 そうだろう。ある経営者が、この4月に入社して大型連休前にもう辞めてしまった例を、嘆いていた。

財 そういう話は、実は多い。「やりたいと思うような仕事でなかった」とか「職場の上下関係が厳しくて、早く帰って友だちと会うこともできない」といった理由で、簡単に辞めてしまうらしい。

政 そんなこと、入社前に分かるだろう?

財 いや、学生は企業の職場をほとんど知らないから、イメージとの落差が大きい。

官 そういう「ミスマッチ退職」を減らすため、大学3年生の一定期間、職場で仕事めいたことを経験させてみるインターン制度が導入されているではないか。

政 でも、三菱地所はインターン制度を廃止したな。時間をかけていては取り損ねる、ということか?

財 いや、「インターンの枠に外れた学生が選考からもれたと思って、就活に来なくなってしまう」などの理由だったようだ。

官 そういう学生がいても、「ミスマッチ」を理由に早々と転職してしまう人間を減らす意味は大きい。

財 そう、経済界には「インターンをやめると早期退職が増えかねない」と懐疑的な声もある。

政 三菱地所は、新入社員の定着には自信があるのかな。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)