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Slackの調査によると、世界各国の労働者の約半数が就業時間中に適切な休憩を取っておらず、これが生産性の低下につながる可能性があることが示されている。

休憩を取る人々は、休憩を取らない人々に比べて生産性が13%高く、ワークライフバランスも62%良好であると報告されている。

最も生産性が高いとされる回答者は、タイムブロッキングやメールのチェック時間を設定するなどの戦略的なタイムマネジメントを実践していた。


働く人の半分近くが就業時間中に明確な休憩時間をとっていない。それが生産性低下につながっていることがSlackの新しい調査で明らかになった。

2023年8月から9月にかけて米国、英国、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本の1万人を超える人々から回答を集めて作成された調査レポートは、休憩をとる人のほうがとらない人に比べて生産性では13%、ワークライフバランスでは62%スコアが高く、「働く時間の量より質が重要」と指摘する。

理想的なタイムマネジメントは



このレポートが発表された現在、ハイブリッドな労働環境において生産性とは何かが問い直され、過去数年リモートで行ってきたのと同様の仕事量を新しい環境でどのようにこなしていけるか、模索が続いているところだ。通勤や同僚との交流の時間も上乗せされてくる一方で、一日のなかで仕事に集中する時間を確保するのは、ましてや休憩の時間を確保するのは、なかなかにトリッキーな問題だ。

「誰もが時間のやりくりには本当に苦労している」とSlackのリサーチ・分析担当SVPのクリスティーナ・ジャンザー氏は話す。

調査でもっとも高い生産性を示した回答者は、タイムブロッキングで特定の仕事を確実に終わらせる、メールのチェックと対応は時間を決めてやる、集中する時間をタイマーで管理するなど、戦略的なタイムマネジメントを実践していた。今回の調査で、集中作業、共同作業、交流、休憩の理想的なバランスも判明した可能性がある。調査への回答によれば、タスク遂行に集中するために理想的な時間は1日4時間で、ミーティングに割り当ててよい時間は職位にかかわらず最大2時間だった。

休憩がもたらす生産性向上



スライブワークス(Thriveworks)の公認カウンセラーのラネシャ・エスペクト氏は、約3時間ごとに休憩時間を設けることを推奨する。一つのタスクだけに取り組んでいるのであれば、4時間に達する前に必ず休憩を入れるべきだという。「何をするにしても、それほど長く続ける必要はない」。

エスペクト氏は、休憩時間は昼食時に長め、午後に短めの1日2回が理想的だと話す。たしかに、有意義な休憩時間を確保しながら仕事に集中する時間を増やすことは、すべての人が毎日できることではないかもしれないが、できるのであれば、パソコン画面からなるべく離れるということが重要だ。

「どのような作業スペースであっても、そこから物理的に離れる必要がある」とジャンザー氏はいう。「いったん離れると、脳がある意味解き放たれて、新しい方向からものごとを考え始め、仕事のやり方について脳内ブレインストーミングが行われる。それが結果として生産性を押し上げるのは当然のことだと思う」。

休憩に最適な時間は午後の中だるみ、またはその直前だ。Slackの調査によれば、デスクワーカーの4人に3人がその時間は仕事しているのが普通だとしながら、その時間の生産性がとても高いと考えているのはそのうちの4人に1人しかいなかった。

やがてAIが作業を担当?



興味深いことに、働く人たちは楽観的だ。やがて面倒な作業はAIツールに手伝ってもらえるようになり、集中できる時間が増えて適切な休憩もとれるようになると考えている。

Slackの調査では、現在仕事で使用しているAIツールが生産性向上につながっていないと答えた回答者は80%以上に上るが、そのうち正確な会議メモや議事録の記録・作成、文書作成支援、全般的なワークフローの自動化ができるようになるとの期待がある。

時間管理の問題については上司も大きな役割を果たすが、部下は手助けが必要だと認めることに恥ずかしさや不安を感じる場合が多い。ジャンザー氏は次のように述べている。「みんな苦労しているので、上司側には積極的に手を差し伸べる余地が大いにある」。

[原文:Half of workers take zero breaks during the day

Hailey Mensik(翻訳:SI Japan、編集:分島翔平)