新型コロナウイルスの感染拡大により多くの人々が自宅で多くの時間を過ごすようになり、インターネットトラフィックが急増した結果、NetflixやYouTubeはトラフィックを削減するための措置を強いられることとなっています。NetflixやYouTubeといった映像配信サービスと同じように、PlayStationブランドも一部の地域でインターネットトラフィックを削減するために「PlayStationのダウンロード速度を低下させる」と発表しました。

Preserving Internet access for the entire community - PlayStation.Blog.Europe

https://blog.eu.playstation.com/2020/03/24/preserving-internet-access-for-the-entire-community/



Sony Slowing Game Download Speeds In Europe To Help With 'Internet Stability'

https://kotaku.com/sony-slowing-game-download-speeds-in-europe-to-help-wit-1842472890

PlayStationブランドを運営するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の社長兼CEOを務めるジム・ライアン氏が、PlayStationの公式ブログの中で「ヨーロッパのインターネットサービスプロバイダーと協力し、ダウンロードトラフィックを管理し、インターネットコミュニティ全体のアクセスを保護していきます」と発表しました。

この取り組みについて、ライアン氏は「これまでにない数の人々が社会的距離を置いており、これによりインターネットアクセスへの依存度が高まっているため、インターネットの安定性への懸念が生まれています」とコメント。特に新型コロナウイルスによる深刻な影響を受けているヨーロッパで安定したインターネット接続環境を維持するために、PlayStationのダウンロード速度を低下させるとしています。



加えて、ライアン氏は「プレイヤーはゲームのダウンロードが多少遅くなることがありますが、それでも安定したゲームプレイを楽しむことができます。すべての人がインターネットにアクセスできるようにするための措置を講じているため、コミュニティからのサポートと理解に感謝しています」と述べました。

なお、2020年3月15日にはMicrosoftのオンラインサービスである「Xbox Live」が、約2時間サービス利用不可となりました。



2020年3月17日には任天堂のオンラインサービスである「Nintendo Switch Online」が、アメリカやヨーロッパで約9時間にわたってサービス利用不可に。



2つのオンラインサービスが利用不可になったのは、アクセスの増加が原因かどうかは不明です。ただし、Microsoftのゲーム部門を統括するフィル・スペンサー氏は、新型コロナウイルスの影響で「前例のない需要を経験している」と語っており、世界中で自己隔離が進む中で、ゲームサービスへのアクセスが増加していることは確かなようです。