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 ◇セ・リーグ 阪神1―0巨人(2026年7月26日 甲子園)

 宿敵・巨人相手の同一カード3連敗を、虎のエースが許すはずがなかった。先発・村上は最後の打者・佐々木を空振り三振で締めると、右拳を握った。6安打完封で8勝目だ。

 「今日は絶対に勝ちたかった。前半戦最後で、連敗中だった。ファンのみなさんにも、オールスターブレークに嫌な気持ちで入ってほしくなかったので」

 最大の勝因は、“虎キラー”ダルベックを4打席で単打1本に封じたことに違いない。阪神戦で今季7発と無類の強さを発揮する相手主砲。このカードでも、すでに2本塁打を許していた。その難敵に、あえて真っ向勝負を挑んだ。

 1打席目から3球連続で内角を攻め、146キロ直球で詰まらせ二飛。「内」を意識させると、迎えた9回無死一、二塁での対戦では一転して得意の外角カットボールを決め、二ゴロ併殺に仕留めた。「丁寧にインコースも攻めながらできた」。序盤の内角攻めを伏線に、最後は外角球で料理。坂本との息の合った共同作業で難敵を退治し、チームの連続被弾も8試合で止めた。巨人戦2試合連続完封は、球団日本人右腕では79年小林繁以来47年ぶりの快挙だ。

 1軍投手陣に若手が増えた今季。先発の柱である村上と才木には多くの質問が集まるそうで、「高卒のことは才木がよくわかっているので自分は大卒とかに答えることが多い」と村上。そして「2人でなんとかローテを回って、結果でも(後輩に)見せていきたいというのはお互い思っている」と続ける。そう誓い合った同学年・才木は24日、1―0の9回にダルベックに逆転2ランを浴びていた。その借りを、同じ1―0の展開で、きっちり返してみせた。

 「悔しいところがあったはず。後半戦、また力強い才木が見られると思う」。盟友の思いも“代弁”する快投を演じた背番号41。後半戦も、右腕二枚看板がチームを支える。(松本 航亮)