茂木健一郎「コーディングで意識は生まれない」シミュレーション仮説への疑問を断言
脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「シミュレーション仮説と、意識の起源」を公開した。イーロン・マスク氏などが支持する「この宇宙はシミュレーションである」という仮説に対し、脳科学の視点から「全くナンセンス」と切り捨て、独自のスタンスを提示している。
動画の冒頭で茂木氏は、物理や数学の素養がある人々から「この宇宙はシミュレーションなのか」という質問を頻繁に受けると切り出した。ニック・ボストロム氏が提唱し、イーロン・マスク氏も言及するこの仮説は、「高度な知性が宇宙をシミュレーションしている確率が高い」とするものだが、茂木氏はこの理論に明確に反対の立場をとる。
茂木氏がシミュレーション仮説に反対する最大の理由は、同仮説が「コーディング」を前提としている点にある。現在のデジタルコンピュータは、情報をビット列で表すコーディングに基づいており、数学的な自由度が高い一方で、物理的な力学や因果性とは結びついていないと指摘。大規模言語モデル(LLM)のようなAIもコーディングの延長にすぎず、情報と存在が分離していると説明した。
その上で、茂木氏は意識の起源について言及し、「コーディングという考え方自体が、意識の起源や存在の起源と無関係だという直感を持っている」と語る。意識やクオリアが生じるプロセスは、時間や空間に埋め込まれた力学的なダイナミクスと深く関わっており、コーディングを前提とするシミュレーションの世界観では説明がつかないという。
最後に茂木氏は、シャノンの情報量などの統計的なアプローチが物理学の根本に入り込みつつある現状に触れつつも、それらが「我々の存在のあり方とはズレている」と指摘。意識の起源は、自由度の高いコーディングの世界ではなく、力学的な因果性の中にこそあると結論づけ、シミュレーション仮説への批判的な見解を示した。
動画の冒頭で茂木氏は、物理や数学の素養がある人々から「この宇宙はシミュレーションなのか」という質問を頻繁に受けると切り出した。ニック・ボストロム氏が提唱し、イーロン・マスク氏も言及するこの仮説は、「高度な知性が宇宙をシミュレーションしている確率が高い」とするものだが、茂木氏はこの理論に明確に反対の立場をとる。
茂木氏がシミュレーション仮説に反対する最大の理由は、同仮説が「コーディング」を前提としている点にある。現在のデジタルコンピュータは、情報をビット列で表すコーディングに基づいており、数学的な自由度が高い一方で、物理的な力学や因果性とは結びついていないと指摘。大規模言語モデル(LLM)のようなAIもコーディングの延長にすぎず、情報と存在が分離していると説明した。
その上で、茂木氏は意識の起源について言及し、「コーディングという考え方自体が、意識の起源や存在の起源と無関係だという直感を持っている」と語る。意識やクオリアが生じるプロセスは、時間や空間に埋め込まれた力学的なダイナミクスと深く関わっており、コーディングを前提とするシミュレーションの世界観では説明がつかないという。
最後に茂木氏は、シャノンの情報量などの統計的なアプローチが物理学の根本に入り込みつつある現状に触れつつも、それらが「我々の存在のあり方とはズレている」と指摘。意識の起源は、自由度の高いコーディングの世界ではなく、力学的な因果性の中にこそあると結論づけ、シミュレーション仮説への批判的な見解を示した。
YouTubeの動画内容
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