脳科学者・茂木健一郎「神経細胞の活動と意識の関係は究極の謎」麻酔薬の作用を科学的に読み解く
動画「麻酔薬は、なぜ効くのか? 意識が失われる不思議なメカニズム。」で、脳科学者・茂木健一郎氏が、麻酔薬の作用と意識のメカニズムについて最新の知見を語った。茂木氏は「脳の活動から意識がどう生まれるかというのは、本当に不思議で、全く科学的には解明されていないと言っていい」と、意識の謎に切り込みつつ、「それでも重要なエビデンスの一つが、麻酔薬の存在です」とその役割に注目した。
茂木氏によると、全身麻酔を体験した人は多いが、「麻酔が何で効くかというのは、一番興味がある」とし、脳の神経細胞の活動と意識の連関について、「今のセントラルドグマと言っていい」と説明。その一方で、「もし麻酔薬が脳の神経細胞の活動を低下させることで意識が消えるなら、通常のメカニズムで理解できるが、万一それ以外の基準で作用しているとしたら大変なこと」であり、「神経細胞の活動と意識が直接関係していない可能性もある」と指摘した。
さらに麻酔薬の特徴について茂木氏は、「マイヤー・オーバートンのルール」という法則に触れ、「オリーブオイルに溶けやすいなど、疎水性が麻酔薬の効き方と比例する」ことを紹介。「神経細胞の細胞膜は疎水性なので、麻酔薬が溶けやすい」とも言う。だが、炭素鎖が一定の長さ以上になると「麻酔作用が打ち切られてしまう」ことから、「脂質二重膜に溶けるだけでは説明がつかない」とし、「細胞膜内にある膜タンパクの疎水性ポケットに麻酔薬が結合し、神経細胞の活動が変化することが意識喪失に関わる」と最新仮説を語った。
「今の有力な仮説としては、麻酔薬が細胞膜に溶け込んで2次元で拡散することで膜タンパクに作用し、神経細胞の活動発火頻度が低下することで意識が消失する」と、従来の「セントラルドグマ」に回収できる現象として整理する一方、「一方で奇抜な仮説も出されたが、現時点では伝統的なモデルのほうが有力」と現状をコメント。また「意識の謎自体は今も解明されていないが、麻酔薬の作用は非常に重要な証拠」とし、「麻酔薬がなぜ効くのかという不思議な話について、現時点での知見を整理した」と動画を締めくくった。
茂木氏によると、全身麻酔を体験した人は多いが、「麻酔が何で効くかというのは、一番興味がある」とし、脳の神経細胞の活動と意識の連関について、「今のセントラルドグマと言っていい」と説明。その一方で、「もし麻酔薬が脳の神経細胞の活動を低下させることで意識が消えるなら、通常のメカニズムで理解できるが、万一それ以外の基準で作用しているとしたら大変なこと」であり、「神経細胞の活動と意識が直接関係していない可能性もある」と指摘した。
さらに麻酔薬の特徴について茂木氏は、「マイヤー・オーバートンのルール」という法則に触れ、「オリーブオイルに溶けやすいなど、疎水性が麻酔薬の効き方と比例する」ことを紹介。「神経細胞の細胞膜は疎水性なので、麻酔薬が溶けやすい」とも言う。だが、炭素鎖が一定の長さ以上になると「麻酔作用が打ち切られてしまう」ことから、「脂質二重膜に溶けるだけでは説明がつかない」とし、「細胞膜内にある膜タンパクの疎水性ポケットに麻酔薬が結合し、神経細胞の活動が変化することが意識喪失に関わる」と最新仮説を語った。
「今の有力な仮説としては、麻酔薬が細胞膜に溶け込んで2次元で拡散することで膜タンパクに作用し、神経細胞の活動発火頻度が低下することで意識が消失する」と、従来の「セントラルドグマ」に回収できる現象として整理する一方、「一方で奇抜な仮説も出されたが、現時点では伝統的なモデルのほうが有力」と現状をコメント。また「意識の謎自体は今も解明されていないが、麻酔薬の作用は非常に重要な証拠」とし、「麻酔薬がなぜ効くのかという不思議な話について、現時点での知見を整理した」と動画を締めくくった。
関連記事
サッカー日本代表、ワールドカップ優勝!!! 表彰式で、トランプ大統領が副賞にくれたものは? 長友選手もアシスト。
「過去の生きがいに包まれる」茂木健一郎が小樽の旧手宮線跡で味わうノスタルジックな旅ラン
脳科学者・茂木健一郎が語る人生を変えた15歳のホームステイ「その優しさが非常に印象に残った」
チャンネル情報
一人ひとりの「個性」が活かせて、「自由」で、「創造的」な生き方ができるように、応援するような発信をしていきたいと思います。複雑な現代を生きるための、科学、社会、本、音楽、映画、文化、芸術、人間、コメディを扱う総合的な脳の教養のチャンネルです。人間の脳のこと、人工知能のこと、創造性のこと、個性のことなどを考えます。