おできについて


おできを治す前に、まずおできというものが何か知っておく必要があります。

ここでは

・そもそもおできって何?
・おできができる原因や予防方法について解説
・自分で治すよりも病院にいったほうがいいおできの特徴について紹介

以上について解説してきます。


おできとは


おできは癤(せつ)とも呼ばれており、発症初期からボコッとしたしこりのような厚みを感じることが特徴です。

なかなか治らないケースもあり、数日たつと中心から膿が出てきます。痛みや熱っぽく感じることもあり、悪化すると膿の量が増えてにじんでくるので、膿を取り除く必要があります。

似たようなできもので「ニキビ」や「粉瘤(ふんりゅう)」などがありますが、おできとは異なります。

・ニキビ(吹き出物)
皮脂が溜まり毛穴の出口をふさいでしまったり、毛穴の中でアクネ菌が繁殖すると起こるといわれています。白いぽつぽつとした点のような見た目が特徴で、悪化すると表面が赤くなったり、痛みをともないます。

・粉瘤(ふんりゅう)
垢や皮脂などの老廃物が肌の奥で溜まることでしこりのようなものをいいます。中央に小さな穴があり、潰すと臭くて白い粥状のものが出てくることが特徴です。


おできの原因・予防


おできは『黄色ブドウ球菌』という細菌が、毛包という皮膚の毛穴の中や皮脂腺、その周辺などから感染することで起こります。

通常黄色ブドウ球菌という細菌は、肌の表面に常在菌として存在しています。健康な人の肌ではバリア機能が働いているため細菌が増殖することはありませんが、疲れやストレスなど何らかの原因で免疫力が落ちている時に傷を負うことで、傷口に細菌が入り込み感染するといわれています。

予防法としては、疲れやストレスをためないように規則正しい生活を送ることが大切です。肌を常に清潔に保ち、日ごろからスキンケアを行うことをおすすめします。

また、怪我など身体に傷をつけないよう配慮することで、傷口からの感染を防ぐことができます。


受診したほうが良い場合


軽度なものであれば、肌を清潔に保つことで徐々に改善してくるでしょう。また、生活習慣を見直してみたり、抗生物質が含まれている市販薬を使用してみるのも良いでしょう。

おできは悪化すると炎症が広がり「よう」というものに変わります。おできよりも強い痛みや発熱、体調不良を感じることがありますので、上記のことを行ってみても症状に改善が見られない場合には、早めに病院へ受診することをおすすめします。

受診するポイントとしては

・肌を清潔にしていても1週間以上も改善が見られない場合
・以前よりも赤みが強くなっている
・痛みがだんだんと増してくる
・しこりが消えない、大きくなっている

以上のことがあげられます。

薬を選ぶ時に押さえておきたいポイント


塗り薬といっても、たくさんの会社からさまざまな薬が販売されています。

1つの成分の塗り薬だったり、複数の成分が混ざり合っているものもあるため、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。ここでは身体の部分ごとに、効果的な塗り薬について選ぶポイントをご紹介します。

実際に薬剤師が選んだ薬を見たい方はこちらへ


【顔にできやすい方】には顔用の弱いステロイドを使う


顔という部分は他の部位と比べても皮膚が薄くなっており、とてもデリケートな部分といえます。塗り薬を使用する場合には、”顔に使用できるもの”から選ぶようにしましょう。

効き目があまりよくないからといって、身体用の塗り薬や強いステロイドが含まれている塗り薬を使用するのは、刺激が強すぎるためおすすめしません。

抗生物質が含まれている塗り薬を使用するのであれば、”抗生物質のみ”配合されている塗り薬か、”抗生物質と弱いステロイド”が配合されている塗り薬が良いでしょう。

塗り薬を使ってみて症状が改善したら、塗る回数を減らすなど徐々にステップダウンしていき、最終的には保湿剤のみに切り替えるのも肌に優しい治療法といえます。


【背中にできやすい方】には幅広くカバーできる抗生剤を使う


背中では炎症を抑えるような成分を選ぶ他に、黄色ブドウ球菌(細菌)やマラセチア菌(真菌)が原因で起こるケースがあります。

背中に皮膚炎が起きやすい場合、さまざまな原因が考えられるため、細菌・真菌に対して増殖や繁殖を抑える薬を選ぶのも良いでしょう。

顔やデリケートゾーンよりもステロイドの吸収率は低いので、ステロイド外用剤を使用する際には症状にもよりますが、強いランクのステロイドから使用していき、症状が落ち着いてきたら弱いステロイドへと切り替える「ステップダウン療法」を行うのが良いでしょう。

実際に医療現場でも用いられているスタンダート療法であり、治療期間が短くすることができ、傷跡が残りにくいなどのメリットがあります。


【おしり・デリケートゾーンにできやすい方】には症状と化膿両方に対応できる薬


おしり・デリケートゾーンに皮膚症状が出やすい場合には、生理用品や下着が原因で炎症を起こしている可能性があります。

通気性が悪く、蒸れやすい、菌が繁殖しやすいといった特徴があるため、ステロイドや抗生物質を用いた治療がおすすめです。

また、カビの一種であるカンジタ症などのリスクもあるため、真菌に対して使用できるような薬を選択するのが良いでしょう。比較的皮膚が薄い部分であるため、ステロイドを使用する場合にはステロイドの効き目の強さに注意が必要です。

薬を使う以外にも湯船に浸かることで毛穴の汚れを取り除いたり、デリケートゾーンを力を込めて洗いすぎない、蒸れやすい素材は控えるなど日ごろの生活を見直すことで症状を予防・改善することができます。