韓国のインターネット上で密かに人気を集めている「ファン・フィクション(Fan Fiction)」(同人小説)が、最近大きな物議を醸している。

韓国の同人小説は、実在するアイドルスターを主人公にし、ファンが“同性愛”や“ロリコン”など好きなストーリーを描くというもの。しかし最近は、好きなアイドルを従軍慰安婦や日本兵として登場させ、その中で行われる禁断の愛や残虐な行為を描いた作品が多いという。

いくつもある慰安婦を素材とした作品のうち、人気がある作品は、東方神起やBIG BANGなど韓国の人気男性アイドルのメンバーを主人公にしている。作者は、「慰安婦がどのようなものだったか小説を通じて描きたかった」としているが、同人小説である以上、そこには慰安婦の生活だけでなく、愛や同性愛なども織り込まれている。

慰安婦は、韓国国内でも腫れ物にさわるように扱われている存在であり、小説のネタするなど“ありえない”行為。しかし、同作品は同人小説ファンの間で高い人気を集め、「勉強になった」「731部隊が何だったのか知るきっかけになった」「作家を尊敬する」などと好意的な反応が集まっている。

同人小説に興味のない人たちは当然、「慰安婦をネタにするとは何事か!」と問題視。ネット上には、「非常識!」「歴史を勉強しろ!」「日本軍を美化している」といったコメントが殺到している。特に、同人小説のファン層は10~20代の女性といわれているため、同人小説を通じて若者に間違った歴史認識を与える可能性があるとして、人気に懸念を示す声は多い。ファンらは「表現の自由」を訴えているが、過激な同人小説への風当たりは強いようだ。

・参照:ソウル新聞

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