節電中の韓国、室内温度「26度」規制に外国人観光客からクレーム相次ぐ

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夏が来るたびに電力不足に直面している韓国だが、今年は特にひどい。点検や偽造部品の使用で原発の稼働が相次ぎ停止し、電力供給は過去最悪水準に。2011年9月の大規模停電(ブラックアウト)が再来するのではないかと、韓国中がひやひやしている。

街ではデパートや大型施設の室内温度が26度以上に制限され、公共機関の冷房使用は12日から3日間、禁止された。国民総出で節電に取り組んでいるおかげで、今のところ深刻な電力難には陥っていないが、事情を知らずに韓国を訪れた外国人観光客にしてみたら、いい迷惑である。実際、観光ホテルが冷房を十分に効かせないことに、腹を立てる外国人は多いという。

韓国メディアのマネートゥデイによると、香港のあるホテルの広報担当者は、ソウルで短い夏休みを過ごしたが、部屋が暑すぎてろくに寝られなかったという。ホテルのフロントに冷房を付けるよう求めても、26度以下にはできないと断られた。

ビジネスホテルなどはホテル内の冷房を中央管理室で制御しているため、26度になると自動的に稼働が止まるという。あるビジネスホテルの関係者は、「いくら説明しても(外国人は)政府が室内温度を制限していることを信じてくれない」と嘆いた。

別のホテル関係者は、「先週宿泊したカナダ人観光客が、友人に『夏には絶対に韓国に行くな』と言うぞと脅してきた」とし、「毎年繰り返される電力不足が国のイメージを傷つけている」と話した。

高級ホテルの場合は、各部屋で室内温度が調節できることから「寝られない」といったクレームはないものの、ロビーやホテル内のレストランに対する不満は多いという。

今年、韓国では猛暑が9月中旬まで続くとみられている。これから韓国を訪れる方は、国全体が節電中であることを十分に認識して出かけた方が良いだろう。

・参照:マネートゥデイ

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