1回、先制適時打を放つ関東第一・井口瑛太(撮影・金田祐二)

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 「高校野球東東京大会・決勝、関東第一10-4二松学舎大付」(27日、神宮球場)

 関東第一が16安打に7つの犠打も絡めて10点を奪い大勝。荒木大輔を擁した早実以来44年ぶりの東東京3連覇を達成した。主将の井口瑛太内野手(3年)は「新チームが始まって3連覇を意識してきた。全員でつかみ取った3連覇です」と胸を張った。

 初回、わずか5球で無死満塁のピンチを招いたが、併殺と内野ゴロで無失点で切り抜けた。その裏にたたみかけた。1死一、三塁から井口が右前先制打。ここから打線がつながり勢いに乗り一挙4得点。「全員で積極的に行くっていうのを決めてやっている。それがしっかり出せた」と振り返った。

 井口は関東第一で主将を務めた父・浩伸さん(50)の手ほどきを受けて野球にのめりこんだ。父の後押しもあり、同じ高校に進学。父は93年の東東京大会決勝で高橋尚成擁する修徳に敗れた。主将として父を超える甲子園。「野球を始めるきっかけを作ってくれたのも父親ですし、この学校に入れてくれたのも父親なので、感謝しかないですし、『ありがとう』と伝えたい」と言う。

 米沢貴光監督(50)は高校時代は浩伸さんと同期だった。「僕自身は最後のバッターなんで。すごく責任を今も感じてる。その中で、大切なご子息を預かって、そこを突破できたっていうことは、すごく、ホッとしているっていうのが正直なところ」と心境を明かした。

 秋季都大会は決勝で敗れ、選抜出場は叶わなかった。井口は「冬の間すごい長くて、何を目標にするのか、チームの中でどこを目指せばいいのかっていうのが明確にならない時期が辛かったですし、チームとしてもそこは苦労しました」と壁に当たったことを明かす。そんな時、父から「優勝してねえからいけねえんだ」とハッパをかけられた。夏の優勝、3連覇はより明確な目標になった。

 昨夏の甲子園では準々決勝で日大三に敗れた。井口は代打で出場し凡退した。「振れなかった」と振り返り、「自分の弱い気持ちが出たと終わった時に思いましたし。自分の夏はもうあんな形で絶対終わりたくないっていう風に思って、1年間かけて準備してきた」。主将として父を超えて出場する甲子園。成長した姿を刻む。