【天皇賞】ホーエリート 73年ぶり牝馬V狙う 前走5着も確かな手応えに師が自信満々 戸崎圭も状態に太鼓判「ここまで成長してるとは」
「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)
牝馬が勝てば1953年のレダ以来、実に73年ぶりの春盾獲り。そんな快挙に今年は3頭が挑戦する。なかでも注目はホーエリートだ。昨年末に牡馬相手のステイヤーズSで重賞初制覇。距離延びて花開いた筋金入りのマラソンランナーが、緑映える淀の長丁場で偉業達成を目指す。
長距離で花開いた。ホーエリートは昨冬のステイヤーズSを牝馬として39年ぶりに制し、初のタイトルを獲得。その流れから、自然と今年は春の盾に照準が合わされた。
前哨戦と位置付けた前走のダイヤモンドSは外枠や道中のペース、直線のアクシデントなどが絡み合い、不完全燃焼の5着に終わった。しかし、陣営に悲観の色はない。田島師は「ハンデが重くて、しんどかった」と牝馬ながら56・5キロという実質的なトップハンデを一番の敗因に挙げた。さらに「スローな流れで、勝ち馬はうまく乗れていた。そういう意味では、展開ひとつで挽回できるかなと。この馬なりにはしっかり頑張れていたと思うので」と振り返る。
叩き台を使って、思惑通りに体調面はグンと上向いている。トレーナーが「順調に、予定通りに来ている」と納得する調整を示すように、1週前の美浦Wでの動きは抜群。前半を抑え気味に入った分、全体時計は6F85秒5と控えめだが、ラスト1Fは馬なりで11秒0と鋭伸。丸み十分の後ろ脚から、力強い動きを繰り出した。手綱を取った戸崎圭も「先週よりもスイッチが入った感じ。ここまで成長してくるか、という感じがある。気持ちのタフさがいいね」と出来に太鼓判を押した。
距離に関して指揮官が「もう少しあってもいいくらい」と話せば、鞍上も「掛かる心配はないし、折り合いは大丈夫」と自信満々。臨戦態勢、舞台ともに不足なし。充実一途の5歳牝馬が、新緑の淀で高らかに賛歌を響かせる。
