【前園真聖コラム】第428回「カナダ戦の目的2つと重要なポイント1つとは」
ワールドカップ直前の大切な練習試合、17日のカナダ戦が迫ってきました。ただし、過去のワールドカップ前に行ってきた練習試合とは大きく様相が違っていると思います。
これまでの大会前は、チームが仕上がってきて、その最後のテストのための試合という位置づけでした。ワールドカップの初戦を見据えた先発を使い、戦術も試すことができたと思います。
ですが今回、日本代表は主力にケガ人が相次いでいます。各ポジションに負傷者がいて、その選手たちをカナダ戦で使ってドイツ戦に間に合わなくなれば本末転倒です。負傷者はあえて使わないということになるでしょう。当然、カナダ戦の先発がそのままワールドカップでも最初からピッチに立つということはないはずです。
そのため、カナダ戦には2つの目的があるのではないかと思います。
1つは今いる選手たちで、コンディションがいい選手がどれだけのパフォーマンスが出来るのかという見極め。もう1つは町野修斗のように、日本代表でのプレー時間が少ない選手に経験を与え、フィットするように仕向けられるかということ。
ただし、この試合にはもう1つの重要なポイントもあります。というも、今回の大会から交代選手が5人認められるようになったため、カナダ戦でプレーする選手はドイツ戦でも交代出場などで試合に出る可能性があると思います。
だからこの試合で誰がどれくらいの活躍を見せられるかは、日本の勝敗に深く結びつきます。出場する選手たちには、ここで素晴らしい戦いを見せてほしいと思います。
(撮影;スエイシナオヨシ/PICSPORT)
これまでの大会前は、チームが仕上がってきて、その最後のテストのための試合という位置づけでした。ワールドカップの初戦を見据えた先発を使い、戦術も試すことができたと思います。
ですが今回、日本代表は主力にケガ人が相次いでいます。各ポジションに負傷者がいて、その選手たちをカナダ戦で使ってドイツ戦に間に合わなくなれば本末転倒です。負傷者はあえて使わないということになるでしょう。当然、カナダ戦の先発がそのままワールドカップでも最初からピッチに立つということはないはずです。
1つは今いる選手たちで、コンディションがいい選手がどれだけのパフォーマンスが出来るのかという見極め。もう1つは町野修斗のように、日本代表でのプレー時間が少ない選手に経験を与え、フィットするように仕向けられるかということ。
ただし、この試合にはもう1つの重要なポイントもあります。というも、今回の大会から交代選手が5人認められるようになったため、カナダ戦でプレーする選手はドイツ戦でも交代出場などで試合に出る可能性があると思います。
だからこの試合で誰がどれくらいの活躍を見せられるかは、日本の勝敗に深く結びつきます。出場する選手たちには、ここで素晴らしい戦いを見せてほしいと思います。
(撮影;スエイシナオヨシ/PICSPORT)
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。