我が子を虐待した男、服役中に他の受刑者に襲われ大怪我(画像は『Metro 2018年8月26日付「Prisoner who tortured his baby son is beaten with sock filled with tuna cans」(Picture: Kent Police)』のスクリーンショット)

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荒れた刑務所内で、受刑者が新入りの小児性愛者や児童虐待者らに激しい暴行を加えるというケースがあとを絶たないイギリス。このほどケント州にある「イギリス一荒れた刑務所」と言われるスウェールサイド刑務所で、乳児虐待の罪で収監された男が他の受刑者に襲われた。『Metro』などが伝えている。

トニー・スミス(47歳)は2014年、ガールフレンドのジョディ・シンプソン(24歳)との間に誕生した生後41日になる男児トニー君を瀕死の状態に陥らせた。

スミスはシンプソンとともに、およそ10日間にわたりトニー君を激しい力で揺さぶり、引っ張り、ねじるなどといった虐待行為に及び、激しい暴行を加えた後も重傷の我が子を放置して9時間後にようやく病院へ連れて行った。トニー君は両大腿骨、両下肢、右足首、左親指、足指の2本の骨の合計8か所を骨折しており、敗血症にもなっていた。そのためトニー君の両脚は切断せざるを得なくなったものの、奇跡的に一命を取り留めたという。現在3歳になっているトニー君は、新しい家族のもとに引き取られている。

メイドストーン刑事法院で、スミスとシンプソンの我が子に対する恐ろしいほどの虐待行為が明らかとなったが、2人はすぐにトニー君を病院に連れて行かなかったことに対して「ボイラーが壊れていたので修理人が来るのを待っていた」と言い訳する始末だった。今年2月、ヘロイン依存のスミスにはシンプソン同様10年の懲役刑が科せられ、ケント州シェピー島にあるスウェールサイド刑務所へと収監されていた。

しかしこの服役中、スミスは他の受刑者2名から襲われた。8月7日、スミスに接触を図った男らは4時間独房に閉じ込めた状態でスミスを椅子に縛り付け、ツナ缶を詰め込んだ靴下と金属棒で殴る蹴るなどの暴行を加え、スミスに眼窩、肋骨、顎の骨折を負わせた。どうやらこの2名は、脆弱な受刑者らが服役する棟に間違って収容されていたようだ。事態に気付いた看守らは男らをスミスから引き離し、現在男らは隔離された状態で取り調べを受けている。

刑務所側はスミスが襲われたことを事実と認め、「この件は警察に報告済み」と述べている。スウェールサイド刑務所内では度々こうした暴行が起こることから、“stab city”と呼ばれていることを今年始めに同刑務所の元看守が明かしていた。この光景を目撃していた別の受刑者は、「スミスが命を落とさなかったのはラッキーだ」と口にしている。

このニュースを知った人からは、「なんだ、助かったのか。残念」「誤って違う棟に収容? これ、わざとな気がする」「自分の子供にしたように両脚切断の羽目になればよかったのに」「そんな目に遭うなんて自業自得だ」「いつかは自分に返ってくるってまさにこのこと」「こんなろくでもない人間が子供を作るな!」「赤ちゃんを瀕死の目に遭わせて10年の懲役刑って絶対に短すぎる」「イギリスも死刑制度を取り入れたらいいのに」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年8月26日付「Prisoner who tortured his baby son is beaten with sock filled with tuna cans」(Picture: Kent Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)