環境に優しいまちづくりの要はドローン
上空のCO2濃度の測定には、以前は気球を利用していたが、ドローンの場合、多地点での測定が容易。さらに「地域の代表的な排出源や吸収源の安定的CO2が反映されたCO2濃度の分布データを把握しやすい」(伊藤教授)という。
地表面付近のCO2濃度の調査では、近傍の排出源の局所的な影響や、建物等による風通しの影響が反映される。ドローンでの実測データは、CO2濃度測定局の定点データや気象台の気象データとほぼ同様の地上高のデータ収集が可能。一定空間におけるCO2濃度の代表的な測定値を収集することで「地域環境評価の指標としての可能性を検証したい」(同)という。
CO2濃度測定器はユードム(水戸市)と共同開発している。今回はドローンに固定するアタッチメント(装具)を試作した。
伊藤教授が着目するCO2濃度の実測データは、自動車排ガスに含まれるCO2排出削減のための電気自動車(EV)や、公共交通の普及、CO2の吸収効果を高める緑化活動など、低炭素地域づくりの効果を評価する指標となる。
これまで中心だった児童・生徒が対象の環境教育向けの成果を生かし、地球温暖化防止活動を実践する市民や、民間非営利団体(NPO)と連携して低炭素地域づくりを促す考えだ。
