フラッシュでの撮影時に生じるデスフラッシュ現象についてRaspberry Piの公式が詳細を公開

By Gareth Halfacree
2015年2月1日に発売されたシングルボードコンピュータの最新モデル「Raspberry Pi 2」に発生していたデスフラッシュ現象について、Raspberry Pi 2の公式が現象の発生原因や詳細について公開しました。
Xenon Death Flash: a free physics lesson | Raspberry Pi
http://www.raspberrypi.org/xenon-death-flash-a-free-physics-lesson/
PeterOというユーザーが発見したデスフラッシュ現象とは、フラッシュをたいてRaspberry Pi 2を撮影すると突然動作が停止してしまうというもの。PeterO以外のユーザーが試したところ、カメラのフラッシュだけではなく、レーザーポインターでも同現象が発生することがわかりました。

ユーザーの指摘に答える形でRaspberry Piの公式サイトが現象の原因や詳細を公開。公式サイトによれば、プロセッサのコアパワーを動作させているU16という部位に、カメラに使用されている高輝度で波長の長いキセノンフラッシュランプやレーザーポインターを当てると、コア電圧が急激に下がり動作を停止してしまうそうです。

また、クラッシュしてしまう原因は半導体部品のパッケージ形式の1つであるウエハーレベルCSPにあることがわかりました。半導体パッケージの中でも最も小さなウエハーレベルCSPはワイヤ・ボンディングによる内部配線を行わないため、半導体の一部が露出したままになっています。
露出した半導体の一部にキセノンフラッシュやレーザーポインターを当てると、光の照射により電子が放出されたり増加したりする光電効果が発生し、半導体のシリコンチップ回路が機能を停止して、結果的にRaspberry Pi 2がリブートしてしまうとのことです。ただし、シリコンチップ回路のどの部分で光電効果が発生しているのかは調査中。公式サイトは「光電効果が発生している部位を突き止めれば、今後生産されるRaspberry Pi 2に同現象が発生しないよう対処を施せる」としています。

今回発見された現象はRaspberry Pi 2をリブートさせるだけで、本体に永続的な故障をもたらすものではありません。また、同現象が発生するのはキセノンフラッシュとレーザーポインターを用いた場合のみで、室内照明や太陽光といった別種類の光では発生しないとのこと。どうしてもRaspberry Pi 2を撮影するためにキセノンフラッシュを当てる必要があるのであれば、U16にブルタックのような粘着ラバーを貼り付けるとクラッシュを防げるそうです。
