FIFA会長に逆風 ドイツが再選支持を拒否 “米国FW問題”で求心力低下 複数の国で支持見直しの動き
来年の次期会長選での再選を目指す国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長(56)に逆風が吹いている。ドイツ紙「ビルド」(電子版)は、ドイツ・サッカー連盟がインファンティノ会長の再選を支持する書簡への署名を拒否したと報じた。
FIFA会長の任期は1期4年で計3期までと定められている。インファンティノ会長は現在2期目で、今年4月の総会で来年の次期会長選への立候補を表明した。
ビルドは「FIFA欧州担当ディレクターが欧州各国のサッカー協会に対し、インファンティノ氏を支持する共同書簡への署名を求めた。しかし、ドイツサッカー連盟(DFB)はこの要請を拒否した」と伝えた。
再選確実とみられていたインファンティノ氏に逆風が吹いたのは、開催中のサッカーW杯北中米大会における異例の“政治的介入疑惑”だ。米国代表FWフォラリン・バログン(モナコ)が、決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で一発退場となりながらも、FIFA(国際サッカー連盟)は次戦の出場停止処分を保留。バログンは同2回戦のベルギー戦に出場した。
異例の処分保留を巡っては、米国のトランプ大統領がインファンティノ会長に直接連絡し、判定に疑問があると主張したことを認めている。FIFAは介入の影響を否定しているが、サッカーのルールをねじ曲げたとして世界中から批判が殺到した。
14日には人権団体が政治的中立の原則に違反したとして、国際オリンピック委員会(IOC)へ異議を申し立てた。
また、英紙「The Times」(電子版)は、インファンティノ氏が求心力を失っているとし、ベルギー、スイスではFIFAへの不満が強まり、支持を見直す動きが出ていると指摘。アフリカのエジプトやセネガルでも再考するとの声が上がっていると報じた。

