YouTubeチャンネル「火葬場談義(旧下駄のチャンネル)」が「日本がNo,1の火葬大国になった理由」を公開した。元火葬場職員の下駄華緒氏とパンダ企画氏が、日本の火葬率が99.9%以上に達している背景や、意外と歴史が浅いという事実について解説している。

動画の冒頭で下駄氏は、現在の日本では火葬が当たり前になっているが、世界的に見れば土葬の方が圧倒的に多く、日本の火葬率は極めて珍しいと指摘する。さらに、日本でも昔から火葬が主流だったわけではなく、明治時代初期の火葬率はわずか「3、4割」であり、火葬が当たり前の現在の状況は「近年の常識」に過ぎないと語る。

日本の火葬のルーツは仏教の影響と言われており、僧侶の道昭が自ら火葬を望んだことが始まりとされる。江戸時代までは土葬と火葬が半々程度の割合で、寺院における火葬は一つの収入源になっていたという。しかし、明治6年には神道の考え方や欧米の土葬文化の影響により、政府から「火葬禁止令」が出された。だが、都市部での土葬による場所の問題や異臭騒動が多発し、この禁止令はわずか5ヶ月で撤回される事態となった。

大正時代に入ると「コレラ」の流行が起こり、衛生面や感染症対策の観点から火葬が推奨され始める。その後、昭和23年に現在のルールの基礎となる「墓地、埋葬等に関する法律」が制定された。それでも全国的に火葬率が9割を超えたのは昭和40~50年代に入ってからのことであり、つい数十年前までは土葬も珍しくなかったと両氏は振り返る。

下駄氏は、火葬が当たり前になったのは単に「火葬が良いから」という理由だけでなく、衛生面の問題や法整備など「日本という特性が絡み合って」定着した結果であると結論付けた。日本の身近な弔いの形が、実は近現代の制度によって急速に普及したという、知的好奇心を刺激する内容となっている。

チャンネル情報

火葬場という場所を明確に伝える為、元火葬場職員が語る火葬場で起こっている実際の出来事や体験談をお伝えします。ショッキングな内容を含む恐れがある為、苦手な方は視聴をお控え頂きます様よろしくお願いいたします。