ウルグアイのマルセロ・ビエルサ監督【写真:ロイター】

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ウルグアイはスペインに敗れ敗退

 戦術家として世界的に名を馳せる老将のワールドカップ(W杯)が、予想しない早さで終わってしまった。

 北中米共催W杯に出場しているウルグアイ代表は、現地時間6月26日に行われたスペインとのグループH第3節でスペイン代表に0-1で敗れ、2分け1敗で同グループ3位となり、予選敗退となった。3年にわたってチームを率いた70歳のマルセロ・ビエルサ監督は、試合後の記者会見でウルグアイに何を残せたかと問われると「何も残せなかった」と、うつむいた。

 2002年の日韓W杯で優勝候補だったアルゼンチン代表を率いながら、グループステージで敗退した悪夢が甦る結果だ。過去2度のW杯制覇を成し遂げている古豪のウルグアイは、南米勢で唯一、決勝ラウンドに進めない国となった。

 大会開幕前、このW杯を最後にウルグアイの監督の座を去ると語っていたビエルサ監督は、会見中には自身の去就については明言しなかった。それでも、記者から「ウルグアイのサッカー界に、あなたは何を残せたと思うか?」という質問を受けると、「何も残せなかった」と言い、「サッカー界である国の代表監督を3年務め、功績を残したといえるのは結果が伴った場合だけだ。W杯予選で4位になったことも、コパ・アメリカで3位になったことも、何も価値あるものではない。この大会でのことは、言うまでもないだろう。人々が私をどのように記憶するかと聞かれたら、単に指揮を執って何も残さなかった人物と私は答えるしかない」と、ウルグアイの監督として最後の仕事を終えたことを示唆した。

 そして、「様々な事情があってこうした状況になったが、本来では実力で勝ち点7を得られていたはずだ。責任の所在を問いたいウルグアイの記者、ファンの皆さんは正しいし、その責任は私にある。それを受け止める」と、早期敗退における自らの責任を認めた。

 ハイプレスをかける攻撃的なサッカーを標榜するビエルサ監督。だが、このスペイン戦を前には、キャプテンのMFフェデリコ・バルベルデら複数の選手達が、守備的に戦ってカウンターを狙う戦術で戦いたいと指揮官に進言し、監督と対立する状況になっていたとも報じられている。

 ハイドレーションブレイクもある今大会、ベンチからの指揮がますます重要となっている。戦術家ビエルサがどのような采配を見せるかは大会の注目ポイントの一つだったが、あっけない幕切れとなってしまった。(FOOTBALL ZONE編集部)