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英国を駆けまわるクラシックなアメ車

英国在住のエリオット・フロリオさんは、スーパーチャージャー付きの1955年式シボレー350セダン(2ドア)を手に入れるまで、かなり長い間待ち続けていた。

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「永遠にも感じられるほど、ずっと探していたんです」と彼は言う。「実のところ、19歳の頃からです。ついに数週間前、オーナーズクラブのメンバーからこの1台を買いました。彼が売り出すのを何か月も待っていました。彼はすでに手を加えていましたが、ついにわたしの手元に来たんです」


エリオット・フロリオさんのシボレー350    AUTOCAR

取材の1時間ほど前、筆者はプライマーグレーに塗装されたその古いシボレーをA3幹線道路沿いに追いかけていた。カーミーティングに向かうのではないかと思ったからだ。出口で減速した時のブレーキの効きには感心したが、その後、マフラーから低い轟音を響かせて姿を消してしまった。そして今、また筆者の前に現れたのだ。

「道を間違えたんですよ」とエリオットさんは説明する。

「ええ、ブレーキはいいでしょう? 本来ならドラムブレーキのはずですが、ディスクに交換してあって、おかげで本当にすぐに止まります。古いシボレーはドラッグレーサーに人気なので、フロントエンドは74年型カマロの強化版、リアアクスルは72年型カマロのもの、そして4速マニュアル・トランスミッションを搭載しています」

「スーパーチャージャー付きのスモールブロック、350立方インチ(5735cc)V8エンジンは400psを発生し、力強い走りを見せてくれます」

スペアパーツは豊富で入手も簡単

幹線道路で初めて見た時、もう1つ印象に残ったのは、このシボレーが持つ不気味で屈み込んだような外観で、昔の米国のマッスルカーに典型的なものだ。

「これは1971年の映画『断絶(原題:Two-Lane Blacktop)』に登場するクルマのレプリカです。映画では、55年型シボレー150のドラッグカーを駆る2人のストリートレーサーが、地元の連中にレースを挑むんですよ。わたしのクルマは油圧ブレーキと油圧ステアリングを備えていますが、劇中車にはおそらくついていなかったでしょうね。それでも、雨の日は同じくらい手に負えないし、リアが少し不安定になりやすいんです」


エリオット・フロリオさんのシボレー350    AUTOCAR

プライマーグレーの塗装は見た目も手触りも少し粗いが、錆はない。

「下回りも問題ありません。残念ながら、フロントのインナーフェンダーが切り取られているため、今日のような雨の日にはエンジンルームに水が浸入してしまいます。ですが、その分、作業スペースは広々としています」

「スペアパーツのほとんどは簡単に手に入りますよ。すべてネットで購入できます。1955年のシボレーのパーツだけを扱うサイトさえありますから。55年型と57年型は今でも非常に人気が高い。みんなあのフォルムが好きなんです。探しているものが見つからない場合、オーナーたちは代わりにカマロのパーツを流用します」

フォード・フォーカスより扱いやすい?

このシボレーはエリオットさんにとって初めての米国車ではない。彼はこれまでマスタング、ポンティアック・ファイヤーバード、そしてモデルTを所有してきた。

「わたしは自動車業界で育ち、米国車が大好きなんです。メカニズムはとてもシンプルですし、英国ではかなり目立つので、通り過ぎると誰もがこっちを見るんです。自宅には普通の1923年式モデルTセダンがありますが、このシボレーを買うためにモデルAのホットロッドを売らなければなりませんでした。2万5000ポンド(約535万円)もしたんです」


エリオット・フロリオさんのシボレー350    AUTOCAR

エリオットさんの日常の足も、ある意味では別の米国車だ。フォード・フォーカスである。とはいえ、シボレーを手に入れてからはほとんど乗っていない。雨の日も晴れの日も、主に雨の日が多いが(英国だから)、ほぼ毎日シボレーを運転しているのだ。保険料はエイドリアン・フラックス社で300ポンド(約6万4000円)だ。

「それなら十分やっていけます」とエリオットさんは言う。

「パーツが豊富で手頃な価格であること、そして運転体験の素晴らしさを考えれば、良質な米国車は、多くの新しい欧州クラシックカーよりもコストパフォーマンスがはるかに高く、所有しやすいんです」