ボランチで攻守に奮闘する佐野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 なぜ世界がこれほど彼を“無視”しているかが分からない。

 日本代表MFの佐野海舟である。

 マインツではブンデスリーガで2シーズン連続のフル出場。監督からの信頼はもちろん、驚異的なスタミナ、怪我に強い身体、警告を受けない守備センスがなければ達成できない偉業を成し遂げた。

 日本代表でも昨年の10月シリーズからぐっと存在感を高め、1−0で金星を挙げた今年3月のイングランド戦では圧巻のパフォーマンスを披露。いまや替えの利かない存在となった。

 実際、世界的に有名なドイツの移籍情報サイト『Transfermarkt』が5月末に改定した市場価値も、2500万ユーロ(約46億円)から4000万ユーロ(約74億円)へ激増。3000万ユーロの久保建英を大きく上回り、日本人選手の1位、アジア人でも堂々のトップに躍り出た。
 
 だが、ワールドカップ開幕前、各国メディアが報じている森保ジャパンの注目選手に、この25歳の名前はほぼ出てこない。久保建英上田綺世鎌田大地堂安律鈴木彩艶などばかりだ。

 事前キャンプ地のモンテレイで、複数の海外記者に取材をした時も、「日本代表で注目しているプレーヤー」に佐野を挙げたジャーナリストは一人もいなかった。

 もちろんドイツでは、その存在は知れ渡っているだろうが、世界的には驚くほど知名度が低いのだ。

 だだ、それは悪いことでないかもしれない。W杯初戦のオランダ戦で、世界は衝撃を受けるだろう。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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